自分で考え、意見を述べる力を養う英語教育を目指して! リンガコーチ、Romiさんの目指す英語教育とは?

コラム
自分で考え、意見を述べる力を養う英語教育を目指して! リンガコーチ、Romiさんの目指す英語教育とは?

オンライン英語学習プログラムリンガハッカーズ(以下リンガ)では、多様なバックグラウンドを持つ講師(リンガコーチ/Lingua Coach)と一緒に英語を楽しく学ぶことができます。そんなリンガコーチとして、いつも笑顔で明るい授業をしてくれているのが、藤中 ひろみさん、通称Romiさん。Romiさんの英語教育に対する考え、自身の英語学習の経験、そしてリンガハッカーズに対する想いをインタビューしました!

 

英語をツールとして使えるようになるために

ーまず初めに、Romiさんが英語教育において目指しているものを教えていただけますか?

Romiさん:英語を学習する際には、英語の習得のみを最終目的にするのではなく、英語をツールとして使えるようになることが重要だと私は考えています。英語を使って自らの興味分野についての多くの情報を集められることや、他国の人々との交流を通して異文化に対する理解を深めることができることが、英語を使えることの醍醐味です。そのため、英語の学習者には、正しい文法や発音だけでなく、自分で英語で意見を述べられる力を身につけて欲しいと思っています。

 

ー英語を教える際に意識していることはありますか?

Romiさん:生徒がリラックスして授業を受けられるような雰囲気を作るように意識しています。例えば、私のことをよく知ってもらうことで生徒との距離を縮められるようにしています。生徒との信頼関係が築けると、授業中に英語の使い方を間違えても大丈夫だという安心感が生まれます。そうすることで、生徒は緊張せずに、授業中に積極的に英語を話し、自分の意見を発表してくれるようになります。生徒の発話量が多くなると、私が英語の間違いを指摘できる回数も増えます。生徒自身が間違いを認識し、どのように修正するべきかを私と一緒に考えることで、生徒の学びの機会も多くなると考えています。

 

ーRomiさんの明るくて元気いっぱいな授業はとても人気ですよね!リンガの授業では、どんなことを工夫していますか?

Romiさん:リンガの授業では、日本語で考えることさえ難しいようなトピックを扱うことがあります。生徒が間違いを恐れずに発言できるように、「2回以上は英語で発言してみよう」とか、「間違えてもいいんだよ」というような声掛けを常に行なっています。声掛けの成果もあり、生徒は難易度の高いトピックであっても、自分自身で考え、知っている英単語を駆使して一生懸命に意見を発表してくれます。また、リンガの授業はオンライン形式であるため、普段よりも表情の動きや声の高低差をつけるように意識しています。

「自分で考えて行動する」とは?

ーRomiさんが英語を勉強し始めたのはいつですか?

Romiさん:日本の中学校に入学してから英語を学び始めました。英語が得意だったわけではありませんでしたが、洋楽が好きだったので、英語に対する憧れがあり、英語が話せるようになりたいなと思っていました。

高校に入学してから転機が訪れました。アメリカに交換留学に行く予定だという友人と出会ったことをきっかけに、留学に興味を持つようになりました。元々日本の外の世界に興味があって、日本での学校教育に対して疑問を持っていたということも背景にあったと思います。結局、私も1年間アメリカの高校に留学することに決めました。

 

ー1年間のアメリカ留学を通して、どのような学びをされましたか?

Romiさん:留学中に経験した一番大きなカルチャーショックは、アメリカの高校では生徒が自分自身で考えて行動をしなければならないということでした。例えば、授業中にトイレに行きたくなったとします。日本の場合、どうしても我慢できない場合に、例外的に行くことが多いように思います。一方アメリカでは、比較的気軽に生徒が手を挙げて、先生に許可をもらってトイレに行きます。その代わりに、離席している間に聞き逃した分の授業は、自分の責任で挽回しなければいけないという考え方が浸透しているようでした。このような環境に身を置いたことで、自分で考えて行動するということの意味と重要性を学びました。

また、留学中には英語面での苦難もありました。自己流の発音で英語を話していたので、現地の人に自分の英語が伝わらず、もどかしい思いを何度もしました。日本に帰国後、この悔しさをバネに本格的に発音を勉強し始めました。具体的には、自分とネイティブの発音を比較して、違いを研究しました。そうした努力を続けていくうちに、次第に発音が改善されてネイティブの話も聞き取れるようになり、英語を楽しんで勉強できるようになりました。

 

ー高校卒業後は、どのような進路を選択しましたか?

Romiさん:大学では勉学に専念したいと考え、勉強に集中する環境がより整っていると感じていた海外大学への進学を決めました。進学先として決めたのはオーストラリアにある大学で、文化人類学を専攻しました。大学では英語漬けの日々を送っていて、一番苦労したのは、課題のエッセーを書くことでした。しかし、文化人類学を学んだことで、異文化に触れたり理解したりすることの重要性を実感し、お互いの違いを認めて尊重し合うというマインドセットを育てることができました。

ーオーストラリアの大学を卒業された後、Romiさんは日本で就職されたそうですね。海外ではなく、日本で働くことを決めた理由は何ですか?

Romiさん:オーストラリアで過ごした期間が長くなるにつれて、自分の日本人としてのアイデンティティが強くなっていきました。さまざまな国の人々と交流する中で、自分が持っている日本人としての価値観や考え方を認識し、それらを今後の人生で失いたくないと思うようになりました。

私が日本人として海外で活躍するためには、まずは日本社会で日本人としての振る舞いや考え方を身に付けることが必要だと考えました。そのためには社会人の基礎を日本で培うことが重要だと考え、大学卒業後に日本に帰国し働きはじめました。

 

リンガの授業で養われる力

ーRomiさんは既に2年ほどリンガコーチとしてリンガで英語を教えていただいています。Romiさんがリンガコーチになられた経緯を教えていただけますか?

Romiさん:嶋津さんのSNSでリンガコーチを募集しているのを見かけたのがきっかけです。リンガの授業内容やキャンプの様子を知るにつれて、リンガで英語を教えたいという思いが強くなり、応募を決めました。

 

ー実際にリンガコーチとして働かれて、リンガのどのような点を魅力に感じていますか?

Romiさん:主に2点あります。1点目は、英語力のみならず、思考力や発想力も鍛えられるところです。

英語をツールとして用い世界のあらゆる物事について学ぶことができます。授業では正しい自然な英語を身につけると同時に、クラスメイトと意見交換をしたり自分の意見を発表する機会が豊富にあります。

以前の授業では、「ベジタリアンの外国人の友人に対して、どのような日本食でおもてなしをするか」というお題が与えられました。生徒たちは話し合いの中で日本食の材料について考え、「うどんの出汁には魚が使われているんじゃない?」など、日常生活では意識することが少ない新しい視点を手に入れていました。このように、生徒たちが常識や当たり前について考え直す機会が豊富にあることもリンガの魅力です。

2点目は、授業で用いるスライドの構成です。リンガの授業では難易度の高いテーマを扱うこともあるのですが、生徒の理解度を高めるための工夫がされています。授業の序盤では、テーマに関する簡単なクイズや知識のインプットがあり、後半に進むと、生徒が自分で考え、意見を述べる手助けをする質問が用意されています。90分の授業の中で内容が徐々にレベルアップしていくので、授業の最初には難しいと感じていたテーマでも、授業が終わる頃には生徒1人ひとりが意見を発表することができるようになっています。

 

ーRomiさんは、リンガ生にどのように成長して欲しいと考えていますか?

Romiさん:新たなスキルを身につけて欲しいと言うよりは、リンガ生には今のまま成長して欲しいと思っています。リンガ生は、授業中にクラスメイトと話し合い、自分の考えを述べることが習慣化されています。リンガ生が現在持っている、自分自身で考える力を、これからも大切にし、意見を求められた際にはしっかりと意見を述べられる大人になってほしいと願っています。

正直に言うと、リンガ生はみんな勉強熱心で、いつも頑張っているので、私の方が刺激をもらっていることが多いです。(笑)

 

ーありがとうございました!

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