【イングリッシュキャンプレポート】Lingua Franca English Camp in Nagano 2023

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【イングリッシュキャンプレポート】Lingua Franca English Camp in Nagano 2023

7月23日〜7月25日にLingua Franca English Camp in Nagano 2023を開催し、全国から小学3年生~高校3年生の計34名が参加してくれました!
本記事では、運営として参加したインターンMikiに、キャンプの様子や、参加者の学びについてレポートしてもらいます!

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Miki Kusaka

東京都出身。高校まで日本で過ごし、早稲田大学国際教養学部に一時在籍後、アメリカのカリフォルニアアーバイン校に進学。現在3年目。リンガハッカーズでは主に教材作成を担当。
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みなさんこんにちは。今回のイングリッシュキャンプでは、「国旗を通じて世界の歴史・文化を学び、自分を表現する旗を作成し、英語で発表せよ!」というゴールに向けて、出身も年齢もバラバラの参加者たちが、海外大学在籍/留学経験のあるメンター5人とLingua Hackers講師の嶋津さんとともにさまざまな活動に取り組みました。

最後の英語スピーチではそれぞれの参加者が自分の成長に手応えを感じ、またキャンプ後の学びの意欲向上にもつながった、とても濃い3日間でした。そんな参加者の様子を、活動内容とともにレポートしていきます。

1日目: 英語で学ぶだけじゃない、沢山の出会いが生まれるキャンプ

二人掛けの席に全員が一人ずつで座り、おしゃべりも少なかったバスの中。会場のホテルに着くと、オンラインでしか会ったことのなかった仲間やメンターたちと初めて対面する参加者同士の会話などがあり、少しずつ空気が和んでいきました。

1日目のメインプログラムは、バイリンガルメンターによるグローバルトーク。メンターたちの自己紹介を通して、メンター自身や海外のことについて知ってもらうことが目的です。私たちメンターは、今までどんなことをして、どんなことに興味を持ち、どのような進路に進み、それぞれの進学先の国でどんな生活をしているのかを話しました。

参加者は、何十ヶ国も訪れたことがあるメンターの話や、日本と異なる学生生活の話などに興味を持ってくれた様子でした。発表スライドを映していたパソコンのスクリーンを、身を乗り出して覗き込みながら聞いてくれる参加者もいました。

食事の時間には、後からキャンプに合流した参加者も集まり、全員が揃いました。直前に来た参加者ともすぐに仲良くなって盛り上がる様子をみて、こちらもうれしくなりました。さまざまな場面で年上の参加者たちが年下の参加者の面倒をよく見てくれていて、とても頼もしかったです。

就寝前の自由時間、会場の大きな部屋を開放していると、数人の参加者がおそるおそる集まってきました。まだ緊張しているけれどもみんなともっと話したい様子で、嶋津さんや海外大学経験のあるメンターに進路の相談をしている参加者もいました。

英語で学ぶこと以外にも、新しい友達と出会ったり、多様なバックグラウンドを持つメンターに相談できるイングリッシュキャンプの側面を実感し、1日目を終えました。

2日目: 国旗について英語で学び、理想の国を考えよう!

ラジオ体操と人間知恵の輪のアイスブレイカーで始まった2日目。1日目と比べるとすっかり打ち解けた良い雰囲気で始まりました。

この日は、世界の国の国旗とそこに表れた国の特徴を学ぶこと、そして自分の理想の国について考えることが主な活動です。最初のアクティビティは、CLIL Flag Workshop。CLIL(発音:クリル。Content and Language Integrated Learningの略。)と呼ばれる、あるテーマについての学習と言語学習を統合した、リンガハッカーズの授業でも使われている学習メソッドを用いて、さまざまな国および国旗についての紹介を、日本語の補足も入れつつも英語で聞きました。

全体で日本の国旗についてのプレゼンを聞いた後、4つのグループにわかれ、各メンターから、アメリカ・フランス・ヨルダン・ジャマイカの国旗と国についてのプレゼンを順番に聞きました。メンターのプレゼンは、参加者の英語レベルに応じて英語と日本語の量を調節したり、プレゼンで使われる単語を事前に紹介したりするなど、内容が頭に入りやすくなる工夫が散りばめられていました。





今回のキャンプの学びの一つとして、国旗からその国の特徴や歴史や文化、価値観の理解が挙げられます。この国旗ワークショップを通して、国の歴史や文化がどのように国旗のデザインに反映され、意味づけられているかを学びました。聞き取れた内容や初めて習う英単語を必死にメモしながらプレゼンを聞いてくれていた参加者の様子が印象的でした。

イングリッシュキャンプでは、各アクティビティの後に、吸収した知識を参加者がアウトプットする時間を設けています。直前のアクティビティでどんなことを学んだかを全員の前でシェアしてもらうのですが、3日間を通して、発言の時間に挙がる手の数がどんどん増えていきました。CLIL Flag Workshopでは、よく耳にする国も、あまり馴染みのない国も紹介しましたが、参加者のアウトプットを聞いて、どの国についても印象に残り学びになった点があったように感じられました。

続いて、”Ideal Country(理想の国)”がテーマのアクティビティを行いました。自分の国の国旗を作るという最終目標の前段階として、自分が国を作るとしたらどんな国を作りたいか、について考えます。理想の国について考えることは、自分は何が好きなのか?自分はどんな人間なのか?と自己分析にも繋がります。

最初は参加者の多くが、「自分の理想」という抽象的で大きなテーマに戸惑い、あまり思考が進んでいない様子でした。そこでテーマを噛み砕き、何をしている時間が楽しいか?好きなものは何か?どんな休日があったら嬉しいか?どんな環境にどんな人と住みたいか?などと具体的に質問をしてみると、どんどんアイディアが出てきました。

国の歴史や文化、価値観が国旗にあらわれているという先ほどの国旗ワークショップの学びを応用して、自分の理想の国の歴史や国民性を設定する参加者もいました。自分がどんなことに価値を置いているのかを理想の国づくりを通して考え、それぞれの個性を国旗デザインを通して表現する時間になりました。



2日目の夜は、お楽しみイベントとして花火を行いました。この頃にはすっかりみんな仲が深まり、キャンプ最後の振り返りで、一番印象に残っていることに花火と答える参加者も多いほど楽しかったようです。

花火の後に行った振り返りの時間では、日本語でも英語でも昨日よりたくさん話せた!と自信がついた様子の参加者が多く見られました。それでも、明日もっと頑張りたい点として、積極的に発言することを挙げた参加者もたくさんいました。この振り返りの時間も挙手制でしたが、みんなが競うように手が挙がり、みんなの前で話したことがない参加者も、自信を持って発言している様子がとても印象的でした。

この日の夜も消灯時間まで会場の部屋を開放しました。前日とは違って参加者たちがどんどん集まってきて、大人数で人狼をしたり、だるまさんがころんだで盛り上がったり、キャンプの残り少ない時間をみんなで楽しんでいるようでした。

3日目: いよいよ最終発表!

あっという間に迎えた最終日。この日は、スピーチの最終準備と練習をし、午後には全員の前で1分間、英語での発表を行います。まずはスピーチの構成方法や伝わる話し方について、メンターによるミニ講座がありました。アドバイスをもとに自分で英語で台本を作り、分からないことはどんどんメンターに聞きながら、台本を仕上げます。

台本ができあがったところで、メンターにリハーサルを聞いてもらい、フィードバックをもらうセッションを行いました。スクリプトを全て暗記したり、フィードバックをもらう度にしっかり吸収してプレゼンを改善させたり、それぞれの参加者が本番に向けて一生懸命取り組んでいました。

そして迎えた本番。保護者の方が見にきてくださった参加者もおり、みんなソワソワしているようでした。発表は、短い準備時間だったにもかかわらず、ハキハキと身振り手振りも交えながら、自分の伝えたいことを英語で話している様子がとても立派でした。また、聴衆への問いかけからスピーチを始めるなど、自分なりに伝え方を工夫している参加者もいました。

参加者一人一人がどんなことが好きで、何を大事にしていて、どんな理想があるのかが自由に表現された、3日間の成果と成長が非常によく表れた発表でした。

本番終了後には、グループに分かれて、メンターから、そして参加者同士のフィードバックを行いました。自分の発表に集中するのではなく、周りの発表を聞き、ポジティブな感想を送りあうことで、自身の学びや達成感にも繋がったのではないかなと思います。

こうして、3日間のイングリッシュキャンプが終了しました。最後は別れを惜しみながら、電車組やバス組に分かれてお互いを見送りました。1日目はみんな一人で座っていたバスの中も、帰りは隣同士で仲良く座っていました。全員が最高にいい表情でキャンプを終えました。

3日間という非常に短い期間でしたが、参加者の振り返りを読んでみると、私たちメンターが見ていた参加者の変化以上に、参加者自身が自分の成長や変化に気づいていたようでした。英語でも日本語でも発言することへの抵抗が減ったり、英語学習に対するイメージが変わったり、初対面の人と話すことが上手くなったりと、それぞれの参加者がキャンプから得たものがあったようでした。スマホをほとんど使わなかったほどキャンプの時間を仲間と楽しめたという参加者もおり、それほど濃い3日間になったのではないかと思います。

「今後頑張りたいこと」の振り返りでは、海外に行きたくなった、英語の勉強をもっと頑張りたい、といった感想もありました。3日間の経験で完結させるのではなく、このイングリッシュキャンプが今後に向けた目標設定やモチベーションにもつながる機会になっていたらうれしいです。

リユニオン:オンラインでキャンプの仲間と再会!

9月末日、オンラインでイングリッシュキャンプのリユニオン(同窓会)が開かれました。参加率も非常に高く、久しぶりにキャンプでの仲間やメンターと話したり、お互いの近況を報告し合ったりしました。キャンプでできた友達と夏休みの間に遊んだという参加者もおり、学校外や自分の地域外の人と関係を築けるイングリッシュキャンプの魅力も感じました。

近況報告では、英語の資格の勉強を頑張っていたり、学校の英語のテストで良い成績が取れたり、留学を考え始めたりとキャンプで得た学びを生かしたりモチベーションを保ちながらそれぞれが自分の頑張りたいことに取り組んでいるようでした。

まとめ

テーマに関して英語で学びながら、英語で意見を交換し発表することで、幅広い分野への興味が生まれたり、発言・発表力が上がったりといった、英語力だけでなく、それ以外の面での成長が多く見られたキャンプでした。

また、普段関わることがない人たちと出会うことでキャンプ後も続くつながりが生まれ、いい影響を受けるコミュニティを広げるきっかけにもなったのではないかと思います。参加した参加者一人一人の今後の成長と、将来のイングリッシュキャンプで再会できることを願っております!

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