IELTSリスニングの勉強法を、リスニング満点(9.0)のIELTSエキスパートに聞いてみた

コラム
IELTSリスニングの勉強法を、リスニング満点(9.0)のIELTSエキスパートに聞いてみた

皆さんこんにちは! 英語学習、頑張っていますか?
本日はIELTSのリスニングで高得点を取るための勉強法についてご紹介します。

実はリンガハッカーズの監修者である嶋津、過去にIELTSでリスニング満点(9.0)のスコアを取得したことがあるんです。
そこで、今回は嶋津にリスニング力を向上させるための勉強法を聞きました!

※IELTSって何?という方は、こちらの記事にて各英語試験の比較について説明していますのでぜひご覧ください。

 


回答者:嶋津幸樹

山梨県生まれ。17歳の時に海外進学塾を創業。
青山学院大学文学部卒業、在籍中オックスフォード大学 ELT英語教員研修に最年少参加。
ケンブリッジ英語教員資格CELTA取得。ロンドン大学教育研究所応用言語学修士課程終了。タクトピア英語教育開発推進部長。
IELTS関連の著書として、『IELTS総合対策スピードマスター入門編(Jリサーチ出版)』『ビジュアルで覚えるIELTS基本ボキャブラリー(ジャパンタイムズ出版)』等


嶋津さん、今日はIELTSのリスニングで高得点を取るための勉強法について教えてください!

嶋津:OK!まずは出題内容について簡単に説明するよ。
IELTSのリスニングは大きく分けて4つのセクションに分かれている。
1セクション目・・・・・・日常会話。2人が話をしていて、そこから10問出題される。
2セクション目・・・・・・話者が1人で、ガイダンスとかラジオ放送のアナウンスといった内容から10問。
3セクション目・・・・・・話者が2人以上で、学術的な内容。例えば生徒と先生のディスカッションの状況などで、おそらく大学を想定しているんだと思う。
4セクション目・・・・・・話者が1人で、アカデミックな内容の講演とか大学のレクチャーから出題される。

これはIELTSの公式ページにも載っているので見てみるといいよ。
https://ieltsjp.com/japan/prepare/articles-ielts-listening

そして、IELTのリスニングの特徴は「1回しか流れない」ことと「スペリングを要求される」こと。
このあたりも学習する上で意識しておきたいポイントだね。

なるほど。ではそれをふまえて、嶋津さんはどんな学習法でリスニング満点を叩き出したんでしょうか?

嶋津:多聴だね。

シンプル!具体的には何を聴いていたんですか?

嶋津:一番聴いていたのは、BBCの”6 Minute English”。これはBBCが出している英語学習者向けのリスニングコンテンツで、IELTSのために作られた教材かって思うくらいよくできている。自分がこれで勉強していた時は、存在している全部のエピソードを聴いてたね。
話されている話題や単語も結構難しいんだけど、スクリプトがついているから学習しやすいし、出てきた難しい単語をその場で解説してくれることもあるんだよね。
正直これをやりまくったら飛躍的にリスニング力が身について9.0の実力をつけられるんじゃないかと思う。

ベタ褒めじゃないですか。嶋津さんは実際6 Minute Englishをどう使って学習していましたか?

嶋津:まずは1回聴く。すると、まあ分からないんだよね。でも自分のショボさを認識するのが大事だから、最初は何も見ないで聴く。いわゆるメタ認知だね。
そしたらスクリプトをダウンロードして、分からない語彙、表現、文法があったら全部調べて、読みながら聴いてみる。すると、次第に何と言っているか分かるようになるんだよね。
あとは音読。それで、自分がうまく発音できない単語を、お手本を真似ながら練習する。あとは使えそうな表現があったらノートにメモする。そんな感じで1つのコンテンツとスクリプトを使い倒して勉強してたね。どんなに少なくても1コンテンツあたり7回は聴いていたと思う。学習の間隔をあけるSpaced repetition(分散学習)も重要!

あとは、さっき言ったとおりIELTSは「スペリングを要求される」から、そのあたりも意識して、単語をちゃんと書けるか確認していたね。
「ビタミン:vitamin」とか「エクササイズ:exercise」とか「テクニック:technique」とか、書けそうなんだけどちょっとあれ?って思うようなのとかがあるから。

全コンテンツを7回ずつ・・・合計するとものすごい量ですね。多聴の意味が分かりました。

嶋津:でも大事なのは、嫌な気分でやらないってことだね。当時も、どうしても頭に入ってこない内容とか興味ないコンテンツは飛ばしていたよ。
逆に、気に入ったコンテンツは何度も何度も音読して、暗唱できるまでやり込んだね。身体で覚えた表現は、自分が何かを話す時にも自然に使えるようになるからね。

この勉強法だったら、リスニングだけではなくて、スピーキングやライティングのレベルも上がりそうですね!

嶋津:それは間違いなくそう。過去に、「コロケーションで身につく単語力!IELTS必ず☆でる単スピードマスター超必須の英単語1500」という本を出版しているんだけど、そこにあるコロケーションのほとんどは、実は6 Minute Englishのメモから持ってきているんだよね。
結局、英語には”リスニング”とか”ライティング”が独立してあるわけじゃないからね。そういう意味では、今日説明した学習法も「リスニング対策」なんかじゃなくて、純粋に英語を身につけるためにリスニング教材をどう活用するかってことだと思う。英語は技能別ではなく相互補完的に学習した方が効率がいいからね。

なるほど。リスニング対策のつもりで学習したら全体的な英語力が上がるというのは理想的ですね!ありがとうございました。

 

・IELTSスコアの目安についての記事はこちら
IELTSのスコア、どれだけ取ったらいいの?IELTSエキスパートに聞いてみた。

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