英語学習プログラム「リンガハッカーズ」はなぜイングリッシュキャンプを開催するのか?
皆さんこんにちは!
オンライン英語学習プログラムリンガハッカーズ(以下リンガ)は、春休みと夏休みの年に2回、イングリッシュキャンプ「リンガフランカ」を開催しています。
普段は”英語で学ぶ”を体現し、英語力・思考力が上がるオンライン授業や教材を提供しているリンガハッカーズ。着実な成長のためには継続的な取り組みが重要!という考えで日々の授業を運営していますが、イングリッシュキャンプにも並々ならぬ情熱を注ぎ、企画運営を行っています。
今回は、リンガハッカーズがどのようなこだわりを持ってイングリッシュキャンプを企画しているかをご紹介!教えてくれるのはこの人。
回答者:嶋津幸樹
山梨県生まれ。17歳の時に海外進学塾を創業。
青山学院大学文学部卒業、在籍中オックスフォード大学 ELT英語教員研修に最年少参加。
ケンブリッジ英語教員資格CELTA取得。ロンドン大学教育研究所応用言語学修士課程終了。タクトピア英語教育開発推進部長。
IELTS関連の著書として『IELTSライティング完全対策』『IELTS総合対策スピードマスター入門編(Jリサーチ出版)』『ビジュアルで覚えるIELTS基本ボキャブラリー(ジャパンタイムズ出版)』等
実は嶋津、世界最大の教育企業 Pearson社からアジア唯一の「ピアソン英語教育ティーチャーアワード」を受賞しているのですが、その受賞に大きく貢献したのがイングリッシュキャンプでした。では早速聞いていきましょう!
今回はイングリッシュキャンプについて教えてください!どのようなこだわりを持って企画しているのでしょうか?
嶋津:いろいろなこだわりがあるけれど、一言でまとめるなら、「圧倒的原体験」を得られるようにプログラムをデザインしていることだね。
キャンプ開始前には、英語を話すことにも自信ないし、早く帰りたいと行っていた子が、最終日には堂々と英語でプレゼンをして、全然帰りたがない。帰りの新幹線で英語の勉強を始めちゃう。そんな人生を変えちゃうようなインパクトがあるキャンプを作ろうと毎回全力で頑張ってるよ。
「圧倒的原体験」と聞くと、おお!となるんですが、具体的にどうすれば圧倒的原体験って得られるんですか?
嶋津:重要な要素があって、それは「創造性」「多様性」「喜怒哀楽」の3つ。
1つ目の創造性は、新しい価値を生み出そうとすること。
プログラムの中で、参加者は必ずその時のテーマに沿って、何らかのアウトプットを作って発表する。例えば「自分の理想の国を考えて国旗を作ろう!」とか「未来の街をチームで創造しよう!」とか、決まった答えがない問いについて、自分らしい答えを創造するプロセスが組み込むことを大切にしている。
2つ目の多様性は、異なる考え方に出会うということ。
イングリッシュキャンプはグローバルな経験のあるメンターが参加していて、参加者がこれまで出会ったことのない広い世界についてたくさん紹介してくれる。キャンプのテーマも毎回異なるけど、共通するのは、テーマを切り口に世界の多様性を感じられるということ。プログラム以外でも、そもそも日本全国から年齢の違う参加者が集まってくるという意味でも多様性を感じる機会がある。いつもと違う環境に囲まれていると感じられることが重要だということだね。
3つ目の喜怒哀楽は、感情が大きく揺れ動く経験という意味もあるけれど、いつもと違う自分に出会うということでもある。
知らない人たちばかりの状態から始まって、一緒に協働していくなかで仲良くなったり、取り組むタスクに本気になったり、人前での発表に緊張したり、感情が揺れ動く場面が多くあるようにプログラムを設計している。
コンフォートゾーンと呼ばれる、「自分の居心地がいい領域=コンフォートゾーン」から一歩踏み出すことが成長につながる、という考え方があるんだけど、キャンプの参加者は日を追うごとにコンフォートゾーンを段階的に超えていくことで顔つきが変わっていくし、毎日の取り組みを振り返ることで、自分の新しい一面に気づくことができる。
こういった要素が複合的に組み合わさることで、行く前と帰った後で考え方や顔つきがガラッと変わってしまうような体験が、圧倒的な原体験だと言えるね。
なるほど! プログラムの内容の他に、圧倒的原体験を生み出すためにこだわっていることはありますか?
嶋津:キャンプに参加するメンターだね。イングリッシュキャンプでは、ちょっと年上のお兄さんお姉さんが参加者をサポートしてくれる。彼ら彼女らは、日本語も英語も堪能なバイリンガルで、学業も優秀、参加者の小中高生が「なりたい!」と憧れるような存在であることを採用の必須条件としている。
というのも、メンターが参加者に与える影響力は本当にものすごい。親や学校の先生が、英語の勉強をするようにいくら言っても全然聞かないのに、メンターが言えば全く同じことでも聞く、なんてことがよくある。”Near peer role model”と言われるんだけど、「身近に感じられ、かつ憧れの存在」がいると、「自分もそうなりたい」という強いエネルギーになるんだよね。言語習得の世界では論文も出ていて、”Near peer role model” 語学を学ぶ強いモチベーションになる。
結局、どんなプログラムで「何を学ぶか」というのと同じように、「誰と学ぶか」も同じかそれ以上に重要なんだよね。イングリッシュキャンプではそんな憧れのメンターたちを、8人に1人以上の割合になるように採用している。メンターたちは個性豊かで魅力的。海外経験も豊富なメンターも多いから、キャンプ中にさまざまなメンターたちと関わり合う中で、広い世界への関心や、英語学習に対するモチベーションが上がっていくし、文字通り人生が変わる出会いとなることも少なくないんだよね。
リンガハッカーズのイングリッシュキャンプのこだわりが分かってきました!
嶋津:英語を使うとか、普段と違う刺激がある、なんてキャンプは世の中にたくさんあるんだよね。イングリッシュキャンプと聞くと、子どもが手を繋いで輪になって楽しむ国際交流プログラム、なんてイメージがあったりするけれど、「そこに学びがあるのか?」「参加者は夢中になれているか?本気になれているか?」ということが大事なんだよね。
“イングリッシュ”キャンプなので英語要素についても教えてください!
嶋津:英語に関しては、リンガハッカーズと同じで、CLIL(内容言語統合型学習)の考え方を取り入れている。要するに、英語自体を学ぶのではなく、トピックについて英語を使って学ぶということだね。なので、普段から様々な英語レベルの受講生を教えているリンガハッカーズの経験が生かされているし、参加者をサポートするメンターも、リンガハッカーズの生徒を普段からサポートしているメンバーが多いから、幅広い英語レベルの参加者に対応できるようにしているんだよ。
もちろんCLILだけでなく、英語教授法の考え方に沿って、参加者の学習効率が高まるようにワークショップを設計している。このあたりは英語学習の専門集団がキャンプを企画しているからこその強みだね。
説明しましょう!
ICQとは、Instruction Checking Questionsのことで、説明(Instruction)が伝わったか、確認する(Checking)ために質問する(Questions)手法です。
動画は講師からの一方的な説明のみですが、ちゃんと参加者の理解を確認しながら進めているよ!と嶋津は補足していたのでした。 https://t.co/aYeG7DgMaQ— LinguaHackers公式 | リンガハッカーズ (@TaktopiaELT) February 29, 2024
英語学習プログラムを運営している強みが生かされていますね!
嶋津:しかも、普段からリンガハッカーズに参加しているリンガ生にとっては相乗効果な面もある。キャンプで刺激を得て普段のリンガハッカーズへのやる気が大幅に向上したり、オンラインで議論する仲間やメンターと直接会うのを楽しみに複数回参加する人もいるくらい。
もちろん、リンガ生以外の参加者もたくさんて、むしろ過半数だから、キャンプに参加した参加者同士の連帯感が生まれるのがとてもいいよね。キャンプの後日、オンラインで再会する「リユニオン」イベントをするんだけど、参加率はめちゃめちゃ高いし、とても盛り上がるんだよね。
全国に同じ体験をした英語学習を頑張る仲間がいる、と感じることがその後のやる気にもつながるし、ぜひたくさんの人にキャンプに参加してもらいたいね!
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