リンガで鍛えた英語で力試し!夏に海外へ行ったリンガ生に、経験を語ってもらいました!
全国各地から小中高生が参加し、英語力向上に取り組んでいるリンガハッカーズ(以下リンガ)。
これまでコロナ禍で海外に行くことが難しい時期が続いていましたが、今年の夏は何人ものリンガ生が海外へ渡航し、さまざまなプログラムに参加していました。リンガで鍛えた英語力は発揮できたのか!?海外に行ってみてどんな気付きや学びがあったのか?この夏海外へ行ったリンガ生に聞いてみました!
海外でリンガで鍛えた英語は役に立った!?
皆さん今日はよろしくお願いします!まずは皆さんに、この夏にどんなプログラムに参加したのか、内容を教えてください。
Atsushi: リンガを運営しているタクトピアのアントレプレナーシッププログラムでボストンに10日ほど行ってきました。宿泊は大学の寮で、日中はMITやハーバード大学などの大学を訪問したり、起業家の方の話を聞いたりしながら、他の参加者とチームを組んでビジネスアイディアを考えました。最終日には起業家の人に英語でビジネスピッチをしました。
May: 私はニュージーランドの南島にあるランギオラというところで2ヶ月半ほど過ごしていました。英語で乗馬を学びたいという留学の目的があったので、乗馬のクラスがある学校を選び、ホームステイをしながら学校に通っていました。
Sosuke: 僕は学校の海外研修で、2週間スコットランドに行ってきました。現地の小学校から高校まである大きな学校の寮に泊まって、午前中は英語の授業、午後は街の名所を訪れたり、スポーツをしたり買い物をしたりといった、さまざまなアクティビティをしていました。プログラムには他の国から来た生徒や、サポートしてくれるスコットランド人の方がいて、彼らとの交流も多くありました。
海外にいる間、英語を使うタイミングも多かったと思うのですが、リンガで学んだ英語が役に立った機会はありましたか?
Atsushi: ボストンのプログラムでは、現地の起業家の話を聞いたり、大学生・大学院生の話を聞いたりする機会が多くありました。それから、最終発表はチームで話し合った内容を英語でまとめ、プレゼンテーションしたので、それぞれでリンガは役に立ったと思います。正直、起業家の方の話はスピードが早くて、完璧に分かったかと言うと全然そんなことは無いのですが、リンガをやってなかったらさらに聞き取れず絶望的だったと思うので、リンガで英語をやっていて良かったと思いました。
Sosuke: スコットランドにいた時の授業は、基本的にディスカッションが中心で、お題に対してペアで話したりグループで何かを作ったりすることが多かったです。特に印象に残っているのは、架空の銀行の見取り図を渡されて「銀行強盗をしてください」と言われたアクティビティですね。
僕は普段からリンガでディスカッションをしているので、当然授業でも役に立ちました。さらに、自分が意見を言うことよりも、相手の意見を聞くこととか、ディスカッションの時間配分をマネージするとか、議論の内容以外のことにも意識を向けられるようになったのが良かったです。
May: 私が通っていたニュージーランドの学校は、いろいろな国から留学生を受け入れていたので、さまざまなアクセントの英語にふれあうことができました。ニュージーランドアクセントだけでなくて、普段聞き慣れているアメリカンアクセントや、ブリティッシュアクセントの友達もいました。リンガのメンターが話す英語にもいろいろなアクセントがあるので、それを聞いていたおかげで聞き取る力も上がっていましたし、休み時間などで友達と話している時に、「こんなアクセントあるんだ」「こんな言い方をするんだ」という発見ができました。
「リンガの授業が役に立った!と感じられたタイミングを教えてください」
・自分の意見が前よりも、簡単な英語で分かりやすく伝えられるようになった
・リンガでクラスメイトやメンターの皆さんと英語でコミュニケーションを取っているため、自分が考えていた時よりもスムーズに会話ができた
気の利いた返しで笑いを取りたい!!
逆に、英語でのコミュニケーションについて、力不足や悔しさを感じたことはありましたか?
May: 学校で仲のいい現地の子たちと話している時、彼女たちは喋るスピードが早く、しかもスラングをたくさん使うんです。とても勉強になったんですが、最初は全然意味が分からなくて、コミュニケーションにものすごくつまづきました。
例えば、驚いたときに彼女たちは”Gosh!”って言うんです。意味やタイミングとしては”Oh my god!”と同じで、それが”Oh my gosh!”に変わり、略して”Gosh!”なのですが、最初は全く分かりませんでした。あとはスラングも日常的に使うし、自分の知っている英語とのギャップに驚きました。質問すれば丁寧に教えてくれるのですが、自分は教科書的な文しか使えないし、分からないことがショックでしたね。
Atsushi: 僕もネイティブスピーカーのスピードには全然追いつけなくて。ボストンのプログラム中、昼食は外のお店で食べることがほとんどでしたが、例えばファストフード店で注文する時、店員さんが話す言葉が早すぎて何て言っているのか全然分からないんです。結局会話ではなくこっちが注文したいメニューをただ言うだけになることもあって、リスニングのできなさを痛感しました。行く前はもう少しできるだろうと思っていたので、その分衝撃も大きかったですね。
Sosuke: 僕はネイティブの普通のスピードなら結構聞き取れると思っていたんですが、まず到着した時にグラスゴー国際空港のイミグレーションで、職員の人が何を言っているのか全然聞き取れませんでした。後から知ったのですが、グラスゴーアクセントって結構強いんです。自分的には「本当に英語喋ってる?」レベルで分からなくて、まずびっくりしました。
現地に到着してからも、アクセントには結構苦しみました。アイルランドの人が言っていたのですが、アメリカ英語の聞き取り難易度をレベル1とすると、スコットランド訛りがレベル10、アイルランド訛りはレベル100くらいなんです。たしかにスコットランド訛りは1週間と少ししてやっと慣れましたが、アイルランド訛りは2週間では全く聞き取れるようになりませんでした。
あとは日常会話ですね!何が悔しいって、面白いことを言えないんですよ!他のヨーロッパから来た子は、会話の返しもパッと出てくるし、笑いも取れるんです。僕は、会話自体はできるんです。でも、何か質問されたらそれに回答して、”How about you?(あなたはどう?)” くらいしか言えない。
話題を進めるのはみんなで、自分は振られて答えるだけなので、会話への参加の仕方がめちゃくちゃ受動的になってしまっていて、そのうち「俺、会話に要る?」みたいな気持ちになるんです。みんな優しいから、会話に入れようと質問を振ってくれるんです。でもその優しさが分かってかえって心に刺さる、みたいな。
別に笑いを取るために会話しているわけじゃないですけど、気の利いた返しをして笑いを取りたいじゃないですか!「俺、話してる人を楽しませてないな」って思って、めちゃくちゃ悔しかったです。
日常会話のくだり、MayとAtsushiの2人もめちゃくちゃ頷いていますね!
May: 分かります。1対1ならいけても、人数が増えると友達が喋っているのを見てることしかできない自分がいて。
Sosuke: その場の話題で、何か面白いことを思いつくとするじゃないですか。「よし、それを英語で…!」と考えている間に言うべきタイミングが過ぎちゃうんです。しかも話に割り込むのって勇気がいるし、頑張って割り込んだのに面白くないことを言ったら最悪じゃないですか。それで結局言えなかった言いたいことが自分の中だけに残るっていう。
「海外に行って、英語学習に対するやる気はあがりましたか?」
・とても上がった:周りが完全に英語だったので、友達や先生と話すときに、自分が伝えたいことが伝わったときの達成感や、人との距離が近くなる瞬間が楽しかったためです。
・すこし上がった:学校の授業や英検ではあまり使わない、ネイティブが使う単語やフレーズを知って、まだまだ知らないことが多いと感じたから。
海外に行って見えてきた英語の目標
海外から帰ってきて、これから頑張っていきたいことを教えてください!
Sosuke: 対等に扱ってもらえるようになるというのが目標ですね。向こうの人たちはとても優しいですが、そこには「Sosukeは英語が得意ではないから説明してあげよう」という姿勢があるんです。それを、対等に話せる相手として同じステージに立ちたい!とめちゃくちゃ強く思いました。
会話していて知らない単語が出てきて、それを質問した時点で同じだと思ってもらえないんですよね。なので、やっぱり圧倒的にインプットが足りないので、そこを強化しないといけないと思います。
May: 私も似たことを感じました。ニュージーランドで日常会話をしている時に、知っている単語なのに違った意味や使われ方をしていると感じることが結構ありました。インプットと言えばインプットなんですが、日本語で言いたいニュアンスを、知っている英単語でこう表現する、みたいなことをもっと学びたいと思いました。
Atsushi: 僕も、目標としては二人と同じところにありますが、まずは聞き取れるようになることだと思いました。英語の会話が聞き取れるようになることで、会話表現をそのままインプットすることにもつながり、どうやって会話をしていけばいいかを学べると思うので、まずはリスニングを鍛えたいと思います!
ありがとうございました!