過酷なハワイ生活から、英語講師の仕事との巡り合わせ。「自分を通じて他の世界を伝えたい」リンガコーチDaikiさんインタビュー

コラム
過酷なハワイ生活から、英語講師の仕事との巡り合わせ。「自分を通じて他の世界を伝えたい」リンガコーチDaikiさんインタビュー

オンライン英語学習プログラムリンガハッカーズ(以下リンガ)では、多様なバックグラウンドを持つ講師(リンガコーチ/Lingua Coach)と一緒に英語を楽しく学ぶことができます。そんなリンガコーチとして、リンガ初期からさまざまな生徒を受け持ってくれているのが高波大基さん、通称Daikiさん。そんなDaikiさんの英語との関わりやご自身の経験、そして英語教育やリンガに対する想いをお聞きしました!

 

12歳でハワイへ移住!大変だった2年間

―本日は、よろしくお願いします!リンガ初期から関わっていただいているDaikiさん。まずは、これまでの英語との関わりについて教えてください。

Daikiさん: 最初は、小学校4年生の頃に始めた習い事がきっかけです。プリントを渡されて課題をこなす形式で、一から文法から学んでいくような形式でした。ですが、読み方も書いてあることも全く分からず、面白くなくて苦手意識があったことを覚えています。本格的に英語を学び始めたと言えるのは、12歳でハワイに移住した時ですね。

 

―ハワイに移住してから本格的に英語を始めたんですね!移住当初は大変でしたか?

Daikiさん: 初めは日本人が多い地区に住んでいたので、学校の同じクラスに日本人の生徒が何人かいました。そのうちの一人が隣の机に座り、全ての授業で助けてくれました。

3ヶ月ほどしたらクラス編成があり、周りにすぐ聞ける友人がいなくて自力で頑張らなければいけなくなりましたが、授業になかなかついていけず苦労しました。自分のような生徒向けの英語の授業も毎日1時間ほどありましたが、そこでも何をやっているかあまり分からない。コミュニケーションが取れないため現地の子たちとは友達になれず、食生活もあまり向いていなくて、何度も日本に帰りたいと思いました。

 

―なかなか過酷な生活でしたね…

Daikiさん: 2年間は辛いと感じながら過ごしていました。そんな中、中学2年生の時に両親と兄弟が日本に帰ることになったのですが、私だけハワイに残ることを決意しました。

 

―なんと!どうして家族と離れてでも残る決断をしたのですか?

Daikiさん: 帰りたい帰りたいと言っていたのですが、ふと現実的に考えたら、このまま日本へ戻ったら、高校受験をしなければいけないなと思ったんです。それならハワイにいた方がいいのではないかと思いまして。父親とも相談して、嫌なら帰ってくればいいということで、ハワイに残ることにしました。

 

転機、そして英語講師の仕事との出会い

―その頃、Daikiさんの英語力の方はどうでしたか?

Daikiさん: 家族が帰国するので、父の友人のところへ引っ越すことになったのですが、その地域には日本人がほぼいませんでした。そんなこともあって、地元の学校では現地の子たちが日本人の私を珍しがって、いろいろな単語や表現を教えてくれました。この年代特有の、汚い言葉とかも含めてですね。それを真似して話すと面白がって、さらにたくさんの言葉を教えてくれました。そのうち、言葉だけではなくて、抑揚も真似するようになると、さらに友人が面白がって。私の方も面白くなってきて、どんどん抑揚をつけて真似するようになりました。

ここで現地の人たちとの交流が一気に増え、生きた英語に触れるようになったことで、リスニングもスピーキングもかなり伸びたと思います。結局、ハワイ州立大学に進学し、26歳までハワイにいました。

 

―大学ではどのようなことを勉強していたのですか?

Daikiさん: 最初はエンジニアリング(工学)を専攻したのですが、必要とされる英語のレベルも高く、内容の難易度も高かったです。実は当時、学費のためにアルバイトもしていて、勉強時間が足りず、成績は悪かったです。「このままじゃ卒業できないぞ」って先生に呼び出されて、専攻を変えることにしました。ハワイは観光業が盛んで、エンジニアリングに比べて必要な勉強時間も少なくて済むということで、専攻を観光に変え、無事卒業することができました。

 

―良かった!そこから英語の先生にどのようにたどり着いたのですか?

Daikiさん: 卒業後は、日系旅行会社のハワイ支社に勤めたり、レストランで働いたりしていました。就職に関しては、日本で就職するなら若いうちにと思っていたので、26歳の時に帰国しました。

そこから英語を教えることになったのは本当に巡り合わせなのですが、母親がたまたま見かけた英語スクールが講師を募集していたんです。その募集を見た時に、これまでの自分の経験を生徒たちに伝えたいと感じたんです。言語だけではなく、ハワイで経験した文化や生活について、私を通して他の世界を知る機会を与えてあげられればと思いました。

こうして英語を教える仕事を始め、さらにその英語スクールの紹介で、リンガコーチとしても仕事をすることになりました。この仕事は、自分だけではなく生徒たちの人生に大きく関わることができるので、とてもやりがいを感じています。10年前に教えていた生徒が、今や大学生や社会人になって戻ってきてくれた時、「ここで英語を習っていてよかった!」と言われると、この仕事を続けていく活力につながります。

 

Daikiさんのモチベーションを引き出す授業

―Daikiさんは、リンガコーチとして意識していることや授業で工夫していることはありますか?

Daikiさん: 授業内での生徒の発言や表情を見て、生徒のモチベーションを引き出すことを心がけています。手を挙げることや発言することが苦手な生徒には、あえて自分から質問を投げかけたり、その子のペースに合わせて少し時間をあげたりすることで、少しずつ苦手意識を減らしてもらえたらいいなと思っています。また、生徒のモチベーションがなかなか上がらない時には、まずその子が発言してくれたことに対して、画面越しに大きくリアクションをとることを意識しています。

 

―授業をする上で心がけていることはなんでしょうか?

Daikiさん: 文法や単語を覚えることはもちろん大切ですが、私のクラスでは、自分の考えや思っていることを伝えることを重視しています。正しい発音や文法を意識しすぎてしまうと、発言することを躊躇ってしまうので、「日本語を混ぜながらでもいいから発言すること」を生徒に伝えるようにしています。

 

―生徒に英語を教える中で、やりがいを感じる瞬間はありますか?

Daikiさん: 最初はあまり発言してくれなかった生徒が、リンガの授業を通して、自分から手を上げて積極的に発言してくれるようになった時は、とてもうれしいですし、やりがいを感じました。また、授業中に、zoom上のブレイクアウトルームに振り分けられてペアで話し合う時、自ら話を回して後輩をサポートする姿を見ると、英語力だけでなく生徒の人間的な面での成長も感じることができて、それもうれしいですね。

 

全国各地から参加するリンガならではの魅力

―リンガの魅力はなんだと思いますか?

Daikiさん: オンライン型のクラスだからこそ、全国各地から生徒が参加し、同じ時間を共有できることは大きな魅力だと感じます。授業内でのディスカッションでは、思い浮かばないような面白い意見がたくさん出てくるので、意見の多様性が生まれることも、リンガの醍醐味だと思います。また、リンガには生徒より少し年上のメンターがいますが、一人一人に個性があって、それぞれが興味深いバックグラウンドを持ち合わせています。そんな彼らの存在が生徒たちにとって憧れであり、刺激を受けることで一層やる気をあげてくれるのだと思います。今のリンガ生も、いつかメンターとして戻ってきてくれたら嬉しいです。

リンガには、学校と同じように、授業後に放課後タイムというなんでも話していい時間があります。毎回、たくさんの生徒が残って学校のことや英語の勉強のこと、趣味や思い出話を共有してくれます。この時間があることで、互いに刺激を受けあったり、生徒同士の繋がりがより一層深まったりするのではないかと思います。

 

―これまでリンガコーチを勤める中で、印象的だったことはありますか?

Daikiさん: 中学1年生でリンガを始めたある生徒が、当初は授業にもあまり参加してくれず、表情もあまり良くなかったので、私も少し気にかけていました。そんな彼が、辞めずにリンガを続けてくれて、中学3年生になった頃から、人が変わったかのように積極的に参加してくれるようになりました。授業中のペアでの意見交換時には、後輩をリードしてくれるようになり、頼もしかったです。彼が、リンガで英語を学べたことで大きく成長できたし、自分を変えることができたと言ってくれたことがとても印象に残っています。

 

―リンガ生にどのように成長していってほしいと思いますか?

Daikiさん: やはり、選択肢のある未来を生きていってほしいと思います。英語を学ぶこともその一つで、アクセスできる情報量が増えて、自分の世界が大きく広がります。生徒一人一人、それぞれがいろいろな物事に興味を持っていて、授業中にそれを話してくれるのを聞くのが私はすごく好きです。その好きなことや興味のあることをどんどん突き詰めていったり、いろいろな人に伝えたりしてもらえたらと思います。

 

―ありがとうございました!

BACK TO INDEX
無料体験はコチラ