「IELTS6.5対策 レベル3」ってどんな内容? 疑問にお答えします!

コラム
「IELTS6.5対策 レベル3」ってどんな内容? 疑問にお答えします!

リンガハッカーズでは、レベル別にクラスが分かれており、現在は「英検準2級対策レベル1」「英検準1球対策レベル2」「IELTS6.5対策レベル3」の3つがあります。その中で、最も高いレベルにあたるのが、2022年4月に新たに設置された「IELTS6.5対策レベル3」です。どのような内容なのか?他の2つのレベルとどう違うのか?プログラム開発責任者の嶋津に聞きました!

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回答者:嶋津幸樹

山梨県生まれ。17歳の時に海外進学塾を創業。
青山学院大学文学部卒業、在籍中オックスフォード大学 ELT英語教員研修に最年少参加。
ケンブリッジ英語教員資格CELTA取得。ロンドン大学教育研究所応用言語学修士課程終了。タクトピア英語教育開発推進部長。
IELTS関連の著書として『IELTSライティング完全対策』『IELTS総合対策スピードマスター入門編(Jリサーチ出版)』『ビジュアルで覚えるIELTS基本ボキャブラリー(ジャパンタイムズ出版)』等

 


―早速ですが、IELTS6.5対策 レベル3クラスについて教えてください!

嶋津: まず言っておきたいのは、名前に「IELTS6.5対策」とあるけれど、「ゴリゴリにIELTS対策をするクラス」ではないということ。「本質的な学びを通してIELTSのスコアも上がっちゃうクラス」というのが適切な説明だね。

英検準1級レベルの英語力がある人に対して、2〜3ヶ月の集中的な特訓でIELTS6.5に持っていくことは、実はそれほど難しくはない。過去問をベースに、スコアアップに特化した学習を十分な時間行えば、IELTSのスコアは取れるし、それは見せかけでない、スコアが示すだけの英語力を持っていると言える。

―どうしてすぐにスコアが伸びる「ゴリゴリにIELTS対策」をしないで、「本質的な学びを通してIELTSのスコアも上がっちゃう」ことを目指しているのですか? それから、本質的な学びって一体何ですか?

嶋津: それは、IELTSのスコアはスタート地点に立つためのもので、その先を考えると全然足りていないから。
IELTSは英語の能力を測る試験としては優れているから、英語力の指標としては積極的に使うべきなんだけれど、逆にIELTSさえ取れていれば大丈夫、ということでは全くないんだよね。

そもそもなぜ語学スコアをとりたいのか、を考えてほしい。目指している留学先や海外進学先に行くためだと思うけれど、その大学にたどり着くことがゴールではないよね。その大学にいる教授や学生たちとの対話や議論から、新しいことを学ぶことこそがその大学に行く価値のはず。必要最低限の英語力があっても、そこで自分の意見を表現できなければ、対話や議論をしたいと思ってもらえない。自分の意見を表現するためには、英語力はもちろん、他にも土台となる知識や考え方を身に付けていなければならない。

これは自分自身の過去の経験なのだけれども、めちゃくちゃ頑張ってIELTSのスコアを取得して留学に行ったら、留学先では自分の価値を全く発揮できなかった。詳しくは、このサイトの「リンガハッカーズの想い」を読んでもらえると、その背景がよく分かると思う。

では本質的な学びとは何か、ということだけれども、「幅広いトピックについて学びながら思考力を鍛え、英語で議論するトレーニング」なんだよね。IELTSを取得した先には、留学や海外進学などがあるわけだけど、そこでの機会を有意義に過ごすためには、行った先の人たちと英語で議論して、そこから学ぶことができるための準備ができていないとダメなんだ。

―IELTSのその先を見据えた準備をして、結果的にIELTSのスコアもついてくる、ということなんですね!

嶋津: その通り。だから、リンガが示しているロードマップでは、1年半かけてIELTS6.5を目指すようにしている。もちろん期間やタイミングは人それぞれでいいけれど、語学スコアはあくまで指標であることを忘れないで学習に取り組んでもらいたいね。

―本質的な学び、という点では、「英検準2級対策レベル1」や「英検準1球対策レベル2」とも共通するように思いますが、「IELTS6.5対策 レベル3」との違いはありますか?

嶋津: レベル1やレベル2は、土台を作るという意味合いが強くて、レベル3はその土台からさらに応用していく段階だね。レベル2までの授業は、自分の意見を表明することがある意味ゴールになっているけれど、レベル3は、フィードバックやアドバイスがよりクリティカルになってくる。例えば授業中の発言で使った語彙や表現に対して、より文脈に沿った表現とか、アカデミックな場で選ぶべき語彙とか、自分の意見を表明できることを前提に、その内容をさらに洗練させるためのフィードバックが多いね。あとは、IELTSを意識したフィードバックも増えるし、例えば授業中に「この問いはIELTSのスピーキングのタスク2で出るよ」とか「これはIELTSのライティングのタスク1で使える表現」のように、明示的に説明することが多いのもレベル3の特徴だね。

具体的に大きく異なるのは、レベル3ではLingua Homeの課題が無いところ。代わりに、3ヶ月ごとに目標と毎週の学習計画を立てることになっていて、自分で何に取り組むかを決めて、それを実行するという形式で自主学習を進める。メンターは、どんな目標を立てるか、目標に対してどんな学習をしたらいいかといった相談に乗って、目標設定やその達成を支援している。言われたことだけをこなす学習ではなく、自己調整して学習する習慣をつけないと、大学に進学してから相当苦労するからね。

それからレベル3の授業では、「1 Minute News Sharing」というのをやっている。1人1つ、気になるニュースを見つけてきて、授業内で英語で紹介するというもので、身の回りのニュースに敏感になることや、それを要約するスキルを伸ばすことを狙っている。これらはいずれも、リンガを卒業した後、自分で自分を成長させられるようになるための準備だね。

―生徒の卒業後も見据えてプログラムが設計されているんですね!

 

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