ジェスチャーは多ければ良いというものではない!? ~リンガハッカーズスピーチコンテスト2022年度 レベル3部門優勝者インタビュー~

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ジェスチャーは多ければ良いというものではない!? ~リンガハッカーズスピーチコンテスト2022年度 レベル3部門優勝者インタビュー~

オンライン英語学習プログラム”リンガハッカーズ”は、1月にスピーチコンテスト“Lingua Speech Award”を開催し、全国のリンガハッカーズ生と一般エントリーの中高生がそれぞれのスピーチを発表しました。今回のスピーチテーマは「あなたの人生で大切な人について紹介してください!」

多くの参加者の中から素晴らしいスピーチを披露して、見事レベル3部門で優勝し、全ての部門を通じての最優秀賞にも選ばれたのが、高校1年生(当時)のNanakoさん。そんなNanakoさんの優勝の裏には、どんな工夫や日々の勉強があったのでしょうか。インタビューしてみました!

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目次

【今回のスピーチについて】
Q なぜこの人を選んだの?
Q 工夫したこと、苦労したことは?

【普段の英語学習について】
Q どうやって英語を勉強している?
Q 英語を学び始めたきっかけは?

【Nanakoさんについて】
Q 将来の目標は?

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優勝スピーチはこちら!

 

―”Lingua Speech Award” レベル3部門での優勝おめでとうございます!今の気持ちを教えてください。

Nanakoさん:とても嬉しいです。評価してくださった審査員の先生や、スピーチコンテストを開催してくださったリンガハッカーズの皆さんに感謝しています。私のスピーチに対するフィードバックもいただいたので、改善して次に生かしたいと思っています。

また、スピーチコンテストに参加したことで、自分の考えを言語化することの大切さに気がつきました。自分の内なる想いは他人に気が付いてもらえないので、言語化して人に伝えることを大切にしたいと思いました。

 

―Nanakoさんは一般エントリーで参加されましたが、どのような経緯で参加を決断したのですか?

Nanakoさん:私が通っている学校の先生から、”Lingua Speech Award”のことを紹介してもらったのがきっかけでした。学校ではプレゼンテーションの課題に取り組んだり、ディベート部に所属していることもあり、英語で発表をする機会が多くあります。そのため、自分が組み立てた英語の文章を学校外の人に聞いてもらい、フィードバックをもらいたいという気持ちがあり、コンテストに参加することにしました。

 

なぜこの人を選んだの?

―とても積極的な姿勢でコンテストに参加してくれたんですね。今回、Nanakoさんは孔子を選んでスピーチをしてくれました。孔子は紀元前6〜5世紀を生きた、中国・春秋時代の思想家、哲学者ですね。儒家の始祖としても知られています。人生の中で大切な人として、孔子を選んだ理由はなんだったのでしょうか?

Nanakoさん:自分の価値観や考え方が、孔子の言葉に大きく影響されていると感じるからです。私が孔子を知ったのは小学生の頃で、それ以降、論語の現代語訳を読むなどして孔子の文章に触れてきました。日常で忘れがちな大事な事や心に響く言葉が多く、2500年前に生きた孔子の考えが、時を超えて現代に生きる私に大きな影響を及ぼすことに感銘を受けました。

私にとって一番印象に残っている孔子の言葉は、「人の己を知らざるを患(うれ)えず、人を知らざるを患う」です。他人が自分のことを理解してくれないと思っているあなたは、他人のことを理解しようとしているか、という意味です。

このような言葉が私にどのような影響を与え、私自身がどのように変化したのかを聴衆の皆さんと共有したいという思いがあり、孔子を選びました。

 

工夫したこと、苦労したことは?

―スピーチではどのようなことを工夫しましたか?

Nanakoさん:特に2つの点に気をつけました。

1点目は自分に最も影響を与えた孔子の言葉を紹介し、聴衆に具体例を示すことです。そのために、孔子の言葉を元の中国語から可能な限り正確に訳しました。スピーチの中で「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う」という言葉を紹介しましたが、漢文から日本語、そして日本語から英語へという、2段階の翻訳を試行錯誤を重ねて行いました。

2点目は、ジェスチャーの使い方を工夫しました。私はアドリブでジェスチャーをすることが難しいので、いつのタイミングで、どんな動作をするのかを事前にある程度決めています。私はTED Talksをよく見るのですが、その中の一つのスピーチは、聴衆の印象に残るにもかかわらず、ジェスチャーの回数が少ないことに気がつきました。ジェスチャーを多く使うことがスピーチの良し悪しを決めるわけではないと学びました。今回のスピーチでも、本当に強調したい重要な部分のみにジェスチャーを使うように意識しました。

 

―スピーチで苦労したことはありましたか?

Nanakoさん:スピーチを1分間に収めることが大変でした。スピーチを作る初めの段階で自分が伝えたいことに沿って大まかな構成を決め、具体的なストーリーなどの肉付けをしていきました。原稿が出来上がってみると、3分もの長さになっていたんです。そのため、自分が伝えたいことと、聞き手へのわかりやすさを軸に、どの部分を削るのか選択しました。孔子や彼の言葉について深く話しすぎてしまうと、聴衆がついてこられなくなってしまうので、聞き手にとってわかりやすい内容にするように心がけました。

 

どうやって英語を勉強している?

―Nanakoさんはコンテストでとても流暢な英語を披露してくれましたが、普段はどのように英語を勉強していますか?

Nanakoさん:学校での授業と自主的な勉強、ディベート部での活動などがあります。学校の授業では、日本の伝統文化のプレゼンテーションや、英文を読んでの内容理解のQ&Aに取り組むなどしています。また、私は英検一級や、IELTS、TOFELなどの資格勉強も自主的に行なっています。そのほかには、学校のディベート部に所属していて、チームとしての主張を英語で組み立てたりしています。

 

英語を学び始めたきっかけは?

―日常的に英語に多く触れているようですね。そんなNanakoさんが英語を勉強し始めたきっかけは何だったのでしょうか?

Nanakoさん:私は幼少期に短期間だけ海外に住んでいたことがあり、その際に習得した英語を忘れないようにと、小学校6年間は英語教室に通っていました。ただ、当時は積極的に勉強をしていたわけではなく、英語を学ばせたい母に促されて通っていたという感じでした。

私の英語学習に対する姿勢が変わったのが中学2年生の後半頃です。学校でのTOEFL対策講座で使用した参考書を自分で解いてみた時に、初めは全く理解できなかったのですが、徐々に分かるようになっていきました。勉強すればする分だけ英語力が向上するのを感じて、勉強のモチベーションが上がりました。

 

Nanakoさんの今後

―最後に、Nanakoさんの今後・将来の夢を教えてください。

今のところ明確な将来の夢はありませんが、今後も英語学習を続け、自分の視野を広げる努力をしていきたいです。私が広い視野を持ちたいと思う理由は、孔子にあります。繰り返しになりますが、2500年前の時代を生きた孔子の言葉が、現代でも大きな影響力を持っているのは素晴らしいことだと思います。孔子が後世に長く残る教えを残すことができたのは、孔子が生きた時代には、誰も想像もしなかった広い視野を持っていたからだと考えます。

大学では、国際法や政治、歴史の分野を学んでみたいと思っています。

 

Nanakoさんありがとうございました!

 


Lingua Speech Awardに参加したことで、Nanakoさんは今後のスピーチに役立つフィードバックを得られ、さらに自分の気持ちを言語化する大切さも実感したと話してくれました。

リンガハッカーズでは少し年上でバイリンガルのグローカルメンターと共に、英語で教養を学び、議論通じて思考力と英語での表現力を向上する授業を行っています。無料体験は下記フォームよりお申込みいただけますので、ぜひお気軽にご参加ください。

 

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