【インターン卒業生インタビュー】在籍期間3年半、インターンリーダーを3年間務めた山本莉紗子さんに、インターンで得た経験と英語教育への思いを聞きました!

コラム
【インターン卒業生インタビュー】在籍期間3年半、インターンリーダーを3年間務めた山本莉紗子さんに、インターンで得た経験と英語教育への思いを聞きました!

リンガハッカーズ(以下リンガ)を語る上で欠かせない「グローカルメンター(※)」。グローカルメンターは、大学生インターンたちが担っており、授業中は生徒を優しくサポートしたり、それ以外では教材作成やクラス運営のサポートなどをしています。

今回インタビューしたのは、大学1年生でリンガにインターンとして参加し、卒業まで在籍した山本莉紗子さん(以下Risako)。2019年9月からはインターンのリーダーとして、約3年もの間、リンガを支えてくれました。彼女はその間どんな思いでリンガで働いていたのか、リンガとともにどんな成長をしたのか、話してもらいました。

※グローカルメンターについてはこちらで詳しく説明しています
英語力を伸ばすのに必要なメンターの存在とは? 〜リンガハッカーズがよく分かる①

※Risakoの過去のインタビューはこちら。インターンの仕事に対する熱い思いを語っています
TAKTOPIA ELTインターン山本莉紗子インタビュー

 

入って半年でリーダーを任される

-今日は、リンガを卒業するRisakoがどんな思いで仕事をしていたのか、インターンの仕事でどんなことを得られたかを教えてもらいたいと思います!

Risako:よろしくお願いします!ありすぎて長くなってしまうかもしれませんが!


-まずは、インターンとしてどんな仕事をしていたかを教えてください。

Risako:3年半働いていたので、仕事内容はどんどん変わっていきました。私がインターンを始めた頃は、リンガは対面授業+オンライン自習学習で構成されていて、私は課題配信のお手伝いとライティング課題の添削を週1でやっていました。卒業前と比べるとかなりゆるく働いていたと思います。

大きく状況が変わったのは2020年になり、コロナ禍が始まってからです。対面授業ができなくなり、リンガの全面オンライン化を進めるために、教材や課題、そして授業で使うスライドを作っていきました。

授業スライドはオンラインでも授業の質を落とさないように内容を充実させたり、配信する課題も作り直したりと大きく手を入れていきました。他にも、新たに単語テストの解説動画を作成しました。「とにかくやってみよう」という感じで、撮影も編集も手探りの中でいろいろなことをやっていきました。

 


-オンライン化したリンガを一緒に作っていったんですね!2019年の秋頃からはインターンのリーダーにもなりましたね!リーダーの仕事についても教えてください。

Risako:入社して半年くらいだったので、もうリーダー!?という感じですが、当時はインターンも少なかったですし、海外大学に在学中のメンバーも多く、普段東京にいるメンバーがほとんどいませんでした。その結果、私がリーダーをすることになりました。

リーダーは、インターンが担っている授業スライドの作成や自習学習の教材配信などのタスクの役割分担や、各進捗に遅れがないように管理するのが大事な役目です。引き継いだ時は、その仕事をこなすのに精一杯でしたが、次第に慣れていき、さまざまな仕事に携わることができました。リーダーだからこれをやらないといけない、ということは全くなく、仕事がいい意味で限定されていなかったことも自分としては良かったです。

コロナ禍によってリンガのプログラムが変わっていく中で、自分はこういうことができるんじゃないかとか、チームにこれが必要なんじゃないか、といったところを提案、実行することができて、それがとても楽しかったです。

 

インターンで印象的だった経験・学びとは?

-3年半のインターンの中で、特に楽しかった仕事はありますか?

Risako:2021年の1月から、グローカルメンターの授業を始めることが決まり、授業の内容や教材の開発を私が主導することになりました。あれはとてもいい経験でした。新しいものを作る時の一通りのプロセスを学ぶことができました。

まず、これまでのリンガのプログラムの利点と欠点は何かを議論しました。その上で、授業の位置づけと達成する目標を決め、その目標を達成できるような授業の中身は何なのかを考えて授業を作り、それをメンターにやってみてフィードバックをもらって改良して・・・・・・という経験は、ものすごく貴重でした。

それに、自分がこれまで英語教育関連の授業で学んできたことを、実際の教育現場でどうやって導入できるか考えることはずっとやりたかったことだったので、非常に充実した経験でした。


-教育実習も行ってましたし、英語教授法の資格であるCELTAも取っていましたね!少し話はそれますが、そもそもリンガでインターンを始めたのも、英語教育に興味があったんですか?

Risako:そうなんです。教育には元々興味があって、大学の授業では英語教育に関連した授業をとっていました。そこで、学問として面白そうだと感じる中で、それをどう現場で活かすかについても興味を持つようになり、学校外教育に関心を持つようになったんです。それで学校外教育のインターンを探していて見つけたのが、リンガを運営するタクトピアでした。


-インターンのモチベーションが下がっていたときはありましたか?

Risako:1回だけ、コロナ直前くらいの時に辞めようかな、と思ったことはありました。頼りにしていた先輩たちは大学を卒業して、仕事にも慣れてきてちょっとマンネリになっていて。なので、コロナでリンガをオンライン化にするぞ!となったことにかなり刺激を受けました。それ以外でモチベーションが下がっていたことはなかった気がします。

コロナ禍ではオフィスに行けず、オンラインで仕事をしていたので、本来だったらモチベーションが下がってもおかしくなかったと思います。ですが、実際は仕事していてすごく楽しかったんです。インターンの人たちに恵まれていたこともあったと思いますし、インターンの個性と魅力を押し出していこうというリンガ全体の方針があったので、自分たちがやりたいことを自由にやらせてもらえたのも大きかったです。


-いいチームメンバーと一緒に楽しく仕事をしていたんですね!

Risako:リンガのチームって個性豊かで、そしてその個性を全員がお互いにリスペクトしているんです。その中で、自分のやりたいこと、得意なことに携わらせて貰えて、とてもありがたかったです。

みんなの個性は本当に魅力的で、私もこういう人たちと一緒に勉強するような中学校・高校生活を送りたかったなって思うんです。だからこそ、私はリーダーとして、この人たちの良さを皆に広めたいと思っていました。

2020年の夏に、インターン企画として中高生向けのイベントをやって、私がメインの企画を担当したんです。インターンの皆が大好きで、その良さを知ってほしい、というモチベーションがあったので、その魅力を届けられるのがうれしかったですし、次第にメンターがリンガの大きな価値になっていることを感じるようになっていきました。


-リーダーの役割をする中で、大変だなと思ったことなどはありますか?

Risako:大変とは違うのですが、いい経験になったと思う出来事でいうと、あるインターンのやる気が突然切れてしまった時のことがあります。当時そのインターンは、傍目には仕事を楽しんでいて、これまで以上に業務を持って頑張ってくれていました。むしろ波に乗っているとすら思ってたんですが、ある日急に返信が返ってこなくなって。

タスクは皆で巻き取って事なきを得たのですが、私としては、そのインターンの変化に気づけなかったな、並行して進むさまざまなタスクを、納期に遅れないようにリスクヘッジしなきゃいけないな、そのためにもチームの様子をよく見ていないといけないな、など、多くのことに気付かされました。

それから、その頃までは、同世代の人たちと一緒に楽しく仕事をしている感覚が強かったのですが、後輩なども増える中で、必要な報告をしてもらうようにきちんと伝えるなど、時には言いにくいことも伝えなければならないことを学んだ時期でもありました。

 

英語教育の道には進まない!?

-大学、そしてリンガインターンも卒業しましたが、現在は何をしているのですか?

Risako:今はロンドン大学院の教育研究所で、応用言語学を専攻しています。なので、これまで学んできたことの延長線上にあることをやっています。ただ、これまでは具体的な教授法や、教えることに対する研究およびその発展のさせ方などを学んできましたが、今はもっと理論に近い、根本的なことを学んでいます。例えば「そもそも英語を学ぶ必要があるのか」「言語を学ぶとはどういうことか」「言語を学ぶとは社会の中でどんな意味があるのか」といったことなどです。

最近関心があるのは、「誰が教えるか」によって学習者にどんな影響があるかです。教える人がどんな価値観を持っているか、学習者と同じ国籍なのか、異なる国籍なのか、その人は英語ネイティブなのかそうではないのかなど、そのあたりに切り込んだ研究ができないかなと考えています。

そうすると、今後日本の英語教育がどんな環境を提供していくのかが変わってきて、私はそこに考える余地がある気がしていて、なにか生み出せたら面白いなと思っています。


-リンガに携わったことで影響を受けたことはありましたか?

Risako:それは間違いなく影響を受けました。リンガがなければCELTAをとることもなかっただろうし、今ロンドン大学院で学んでいることもなかったと思います。

昔から英語は好きでしたし、教育に興味があったり、学校の授業に対していろいろと思うことがあったりもしました。でも、今の日本で教育を変えられるとはあまり思っていませんでした。教育が変わる期待をあまり持っていなかったこともありますし、自分もその道に関わろうとも思っていませんでした。でもリンガに出会ったことで、もしかしたら教育って変えられるかもしれないと思うようになり、その思いが自分の希望のように感じられるようになっていきました。


-大学院のさらにその先キャリアについてはどう考えていますか?

Risako:実は、英語教育の道にそのまま進むかと言われると、それは現時点ではまだ分からないです。CELTAも取り、教育実習もやりましたが、それは、あくまで教育のエキスパートになるためには通っておきたい道だと思ったからです。卒業してすぐ教壇に立つのが自分にとって最良の選択肢になるかを考えた結果、すぐその道に進むことは保留することにしました。

ただ、いつかは日本の教育に携わりたい思いはあります。具体的にどんな教育を、どのように、ということについては、いろいろなアプローチがあると思っているので、今後自分なりのものを見つけていけたらと思っています!


-ありがとうございました!

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