山梨県唯一のIB認定校にリンガ生が合格!米山篤さんインタビュー
リンガハッカーズ(以下リンガ)で学んだことを生かして、山梨県の公立高校唯一のIB(国際バカロレア)認定校、山梨県立甲府西高等学校(以下西高)に合格した米山篤さんにインタビューしました!
面接の出題テーマは、なんとリンガの授業で扱ったものだったそう。受験のことや、リンガでの学びや自身の変化についてお聞きしました。
自分の意見を深められるペアワーク
―山梨県立甲府西高等学校の合格、おめでとうございます!この高校を選んだ決め手はなんだったのでしょうか?
中学3年の時に、高校について調べたり、オープンスクールで授業を受けたりして、一番面白そうだと思ったのが西高でした。将来は海外大学に進学したいと思っているので、英語だけの授業があり、IBの資格も取れる西高は進学にもメリットが大きいと考えました。
―受験について伺っても良いでしょうか?
前期募集の個別面接という出願方法で受験しました。選考は、事前に渡されたテーマについて英語でプレゼンする形式でした。
テーマの一つは、「AIが発達している中で将来残る仕事は何か」でした。実はこのテーマはリンガの授業で扱ったことがあり、そこで似たような質問について考えたり議論したりしたことがありました。
他には、「起業する上で重要な力は何なのか」という質問もあって、「最近はコロナや不景気の影響もあり、先の見通しがなかなか見えない時代になってきていると思うので、それでもくじけず柔軟な考え方で対応していくという力が起業には必要だ」と答えました。
―リンガで扱ったテーマが受験に!それはラッキーでしたね。他の質問についても、思わず唸る回答をされているように思います。
AIについては運が良かったですが、他のテーマに関する質問にも上手く答えることができたと思います。
これは普段から、ニュースなどに出てくるいろいろな話題に対して、メリットとデメリットを考えるようになったからだと思います。学校の授業でも、先生の言っていることに対して自分の考えを巡らせたり、そこからさらに調べて、自分の意見を掘り下げることもあります。
―そのような習慣や考え方をするようになったのは、何かきっかけがあるのですか?
いろいろなテーマについて他の生徒と議論する、リンガの授業中のペアワークが影響していると思います。自分と違う人生や経験を経てきた生徒と接して、自分と全く違う新しい意見をたくさん聞くうちに、面白いな!と思うことが多くなりました。何か問題について客観的に考えるためには、いくつかの面から考えることが大事なんだなと学びました。
おそらくそれが面接にも役に立ったのだと思っていて、自分の意見を求められる質問をされたときは、まず自分で考えを巡らせて、その後に自分と違う立場の人の意見も想像して、それらを踏まえて回答できるようになったと思います。
異なる環境の仲間と週に1回議論ができる
―私は篤さんのクラスを何度か担当していますが、自ら手を挙げて堂々と発言して、クラスにいい雰囲気を作ってくれる存在だと思います。そんな篤さんですが、リンガに入って難しかったと感じたことはあったのでしょうか。
初めてリンガの授業を受けたときは、ハイレベルな集団で、ちょっと違う世界に来てしまったと思いました。あとは、自分の意見を発言する時に難しさを感じていました。「日本語で話してもいいよ」と言ってもらえるのですが、他の生徒は英語ですらすらと喋っていたので、自分だけ日本語で答えることに恥ずかしさを感じたことを覚えています。ですが、コーチやメンター、他の生徒が優しくフォローしてくれたので、本当に日本語で喋ってもいい環境だということを実感できました。
あとは、勉強したけれど自分の言っていることが相手に通じなかったときはがっかりしますね。単語を勉強したけれど実際に使えなかったり、意味を覚えたけど、使い方や文法的にどの位置で使ったらいいか分からなくて相手に伝わらなかったり、自分をレベルアップさせたはずなのに全く成果に現れなかったりすると悔しいです。
―逆に、リンガを続ける原動力になっていることはありますか?
覚えた単語が授業に出てきて、その意味を理解していたので先生の言っていることが分かった瞬間や、質問を全部聞き取れたときは嬉しくなりますし、モチベーションも上がります。
あとは、リンガに入るまでは特に自分と近い地域に住んでいたり、自分と似たような道をたどってきた人たちと一緒に学ぶことが多かったですが、リンガは全国各地から自分とは全く異なる人生を歩み、違った環境に置かれた人たちと一緒に議論ができます。そんな体験が週に1回あることは、自分の意見を批判的に考えるヒントにもなっていて、自分の価値観や人生を考える上でもとっても重要だと思っています。
―今までのリンガでの学びを振り返って、自分が変わったと思うことは何でしょうか。
以前は、自分の意見を考えられていてもあまり自信がなくて手を挙げることはほとんどなかったのですが、最近は自ら発言できるようになったことだと思います。自分の意見を伝えることで、間違っても先生や他の生徒に直してもらえたり、異なる意見を言ってくれたりして、そこからまた新しいことが学べるので、自分の学びのためと思って発言できるように心がけられるようになりました。
ユニークな日本を世界へつなげる
―今後の目標について教えてください!
最近リンガのクラスがレベル2に上がったので、レベル2の生徒に頑張って追いつきたいと思っています。レベル2の生徒は英語の発音がとてもよく、英語で話す時間が長くて衝撃を受けました。自分も日本語で考えている意見をそのまま英語にできれば、長く喋れるようになると思うので、英語でも情報が削ぎ落とされないように話すことが今の目標です。
―目標達成のために工夫していることはありますか?
先生や他の生徒の英語特有の表現だったり、特徴的な言い回しに気を配って授業に参加しています。レベル2になるとペアワークなどでも英語を使うようになるので、自分の意見を英語で発表するだけではなく、会話で使う英単語も学べるので一石二鳥です。
―学校生活はどうでしょうか。今の目標はありますか?
高校では友達をたくさん作って毎日ずっと笑っているぐらいの楽しさを感じたいです。というのも、中学校が楽しすぎて高校生活で中学を超えられるか自信がなくて。なので、友達を作るということはとっても大切だと思っています
―いいですね!将来はどのようなことをしたいと考えていますか。
日本は、独自の文化や言語があると思うんです。だから、文化面においてオンリーワンになっているように思います。なので、そのユニークな部分と世界をつなげられればと思っています!
ありがとうございました!ぜひ素敵な友達をたくさん作って高校生活を楽しんでください。