嶋津初の一般書籍『アジアNo.1英語教師の超勉強法(DHC)』の一部をご紹介します!③

コラム
嶋津初の一般書籍『アジアNo.1英語教師の超勉強法(DHC)』の一部をご紹介します!③

タクトピアの英語教育エキスパート・嶋津幸樹が初の一般書として執筆した『アジアNo.1英語教師の超勉強法(DHC)』。高校生時代のホームステイ先での厳しい体験がきっかけとなり、高校生ながら英語塾を起業、独学でIELTS 8.0を獲得、オックスフォード大学ロンドン大学(UCL)の修士課程にダブル合格、そして世界最大の教育会社Pearsonが主催するELT Teacher Award 2017でアジア・オセアニアから唯一受賞…と輝かしい人生を残してきた嶋津そんな嶋津の実は波乱万丈な人生ストーリーと、英語の学習法がギュッと詰まった本書籍の一部をご紹介します。


教えることで学ぶ英語専門塾「密塾」創設!英語検定全員合格!

教えることで学ぶ密塾創設!

オーストラリアから帰国後すぐに部活の後輩と近所の中学生を集め、母親の手芸教室を借り、寺小屋に似せたみんなで学び教え合う「密塾(ひそかじゅく)」を開校した。留学を通して感じた英語で自己表現することの重要性が創設のきっかけである。世界で通用する英語力とは論破する力だ!このままでは世界で戦えない!と後輩を説得し塾生を集めた。当初数名で始めた密塾はお菓子を食べながら丸くなって対話型の楽しく教え合う雰囲気が評判となり、23名の生徒が集まっていた。そしてその23名が起こした奇跡が僕の人生の道しるべとなった。

ラテン語とギリシャ語で英単語を芋づる式に覚える

英単語が覚えられない生徒に何をどのように指導すればよいのだろう?効率的な方法はないかと英単語を見つめ、僕の中に1つの疑問が生じた。telephoneとtelevisionのteleは何なのか?当時の担任の先生にその疑問を投げかけた。すると先生は僕を職員室にある本棚に連れていきジーニアス英語辞書を取り出しtelephoneのページを開いてみせた。発音記号の下に「原義」というセクションがあり、先生は「英語はラテン語とギリシャ語で出来ていてteleは接頭語で遠いという意味がある」と教えて頂いた。このとき、僕の英単語熱に火がつき、漢字の偏や造りと同じように英単語もそう覚えればよいのか!放課後その足でブックオフに行きラテン語とギリシャ語の辞書を購入し、接頭辞、接尾辞をノートにまとめ授業に取り入れた。どうやったら覚えてくれるのだろうか?と自問自答を繰り返し、単に日本語訳を教えるのではなく、語源やストーリーを付け加え解説した。授業では教えた単語を使って会話をしたり、生徒が発表する機会を設けた。

全国模試で偏差値80、全国8位達成!

塾生に教えるために予習・復習を重ねるうちに自分の英語力が急激に上がっていることに気がついたのは高校で受験した模試の返却日。担任の先生が朝礼で「このクラスに偏差値80をとった人がいます。」とクラスに伝え、まさかと思ったが僕の名前が呼ばれ偏差値80の模試が返却された。模試の全国ランキングに掲載されてから他のクラスの人たちが僕を揶揄いに来たのを覚えている。これまでは平均して英語の偏差値は50後半程度でクラスでも平均的な生徒であったが教え始めて数ヶ月、劇的に成績が上がり始めた。

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教えることで学ぶ LRT: Learn(学習)Review(復習)Teach(教える)

人に教えることを目的にすることで自ずと人に教えるために予習を徹底する。それは自分のためではなく、人のために勉強することになる。僕は塾生からのどんな質問にも答えなければならないという責任感で人に教えるために必死に予習をした。この仕組で生徒にも教えさせればいいのではと思い、理解した生徒が率先して人に教える環境が生まれた。LRTのTを完了しないと次の課題を出さないように心掛けていた。

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最初の塾生23名が英語検定に全員合格

教えることで学ぶを実践し、理解した生徒が次の生徒に指導するという誰もが強制的に教える立場に立たなければならないというスタイルで密塾は盛り上がっていた。高校卒業間際の英語検定で23人の塾生がそれぞれの級に全員合格!23人の塾生は密塾に完全にハマってしまい、週に3回夕方5時から10時までの5時間、お弁当を持参して密塾に通い詰めた。教え子1号となった英語が苦手な部活の後輩も英語検定2級に合格した。噂が噂を呼び、高校卒業時には100名以上の生徒が集まり、自宅に小学生から高校生が溢れかえっていた。理解ある塾生の親御様から場所を無料で提供していただき、2校目の「密塾」を開校し、講師は全員塾生でもある高校生、塾長は生徒第1号に任せた。密塾は周りの支援、協力から成り立っていた。

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