シンガポール出身、大阪大学大学院で学ぶXeniaはどんなメンター? 〜リンガハッカーズメンター紹介〜

コラム
シンガポール出身、大阪大学大学院で学ぶXeniaはどんなメンター? 〜リンガハッカーズメンター紹介〜

リンガハッカーズ(以下リンガ)になくてはならない大事な要素の一つが、グローカルメンター(以下メンター)の存在。
ちょっと年上のお兄さん、お姉さんであるメンターたちは、英語を教えてくれたり、進路相談に乗ってくれたり、生徒を優しくサポートする心強い存在です。

そんなメンターたちは、いつから英語を学びはじめたのでしょう?どんな思いを持ってリンガに関わっているのでしょう?「リンガハッカーズメンター紹介」と題して、各メンターにインタビューし、詳しく話を聞いていきたいと思います!

今回インタビューしたのは、シンガポール出身のXeniaさん。
インタビュアーは、同じくメンターのNagisaです!
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インタビュアー:Nagisa

山梨県甲府市出身。幼少期を富士吉田市で過ごしたため、富士山はソウルメイト。
山梨学院高等学校を卒業し、現在は青山学院大学で英米文学を学習中。
日本神話が好きで、暇な時間があれば古事記を読んでいる。趣味は神社巡りと刺繍をすること。

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幼いころの経験を現在の研究分野へつなげて

Nagisa:本日はよろしくお願いします!Xeniaさんはシンガポール出身ですが、現在は大阪大学の大学院に在籍中ですよね。大学院では何を研究しているのですか?

Xenia:大学院では、分子生物学を研究しています。分子生物学は、細胞よりも小さい「分子」というレベルで、遺伝などの様々な生命現象を理解しようとする学問です。もともと大学では、生命科学や生態学、疾病学など幅広く生物分野の勉強をしていました。

 

Nagisa:生物分野の研究をしているとのことですが、生物学に興味を持ったきっかけはあったのでしょうか?

Xenia:父親が、幼いころから面白いものをたくさん見せてくれたという経験が大きかったと思います。私たちにとって身近な、クモやアリのような昆虫の生態についてよく話してくれました。私の父親は生物学を研究しているわけではありませんが、幼いころは外で遊ぶのが大好きだったそうで、虫や動物の生態にとても詳しく、私にもその面白さを教えてくれたのだと思います。また、生物の生態を考える中で、わからないことを見つけたらその生物の観察をして答えを導き出すということも多くありました。その中で、自分が疑問に思ったことを観察をすることで解消していくという過程に面白さを感じるようになりました。

このようにして幼いころから生物と触れ合うことが多くあり、10歳の頃には、将来は生物の研究がしたいと考えるようになりました。比較的早い段階で自分のやりたいことが見つかったので、中学を卒業したらすぐに生物学に特化した学校で勉強を始めました。そして、大学・大学院とさらに学習を深めていき、今に至っています。

 

ネイティブスピーカーの話し言葉に注目する

Nagisa:Xeniaさんは先に話した通りシンガポール出身で、母国語は中国語と英語ですよね?どうして日本の大学で勉強をすることを決めたのでしょうか?

Xenia:私が1番初めに日本語に触れたのは、小学生の時でした。当時私は学校の聖歌隊に入っていて、その先生が日本人だったんです。そこで始めて日本語を知り、日本語という言語に興味を持つようになり、少しずつ勉強するようになりました。その後、シンガポール国立大学に進学したのですが、そこで始めて日本語の授業を受けました。この授業で先生からいただいたアドバイスは今でも印象に残っています。それは、「自分が学習したい言語を母国語とする人の話し言葉に注目すること」でした。この話し言葉は、アニメやドラマに出てくる会話表現でも良いんです。ただ、それをぼーっと見るだけではなくて、会話を注意深く聞き、その中で使われた単語や熟語をノートなどにまとめるようにする。このアドバイスを実践することで、実際に自分の会話がよりネイティブの話し言葉に近付き、流ちょうに話せるようになったように感じます。

こうして日本語の勉強を進めていったのですが、在籍していたシンガポールの大学を卒業する時に、日本語の勉強を続けながら自分の専門分野である生物の研究も進めたい、という思いを抱くようになりました。そして、この2つの願いを同時に叶えられる場所が大阪大学だったため、この大学院に進むことを決めました。

 

Nagisa:そうだったんですね!日本に来られてから数年が経ち、Xeniaさんはリンガのメンターを2年以上続けていますよね。どのようにしてリンガのことを知ったんですか?

Xenia:学校の掲示板で文部科学省から出されたチラシを見たのが最初でした。そこでイングリッシュキャンプのためのメンター募集をしていたかと思います。あとは、日本人の学生がIELTSを受けるのを手助けするボランティアをしていたときに、リンガの運営会社であるタクトピアのことを目にしました。これらのチラシを見て、タクトピアに興味を持つようになりました。

また、私は新型コロナウイルスが感染拡大をしているときにタクトピアで働き始めたため、完全オンラインで仕事をしています。タクトピアはオフィスが東京にありますが、世界中どこにいてもオンラインで働くことができるのも良いところですよね。オンラインなので一緒に働くメンバーにも対面で会うことがあまりなく、初めて会ったのはイングリッシュキャンプが大阪で行われたときでした。ずっと画面越しで話していた相手とついに対面することができたときは、とても嬉しかったです。

 

自分の意見を持つこと、考えていることを言葉で表現することがとても大切

Nagisa:Xeniaさんはメンターとして授業を担当されていましたよね。授業をする中で意識していたことはありますか?

Xenia:生徒のみんなに、自分の意見を持つことを大切にしてほしいと思って授業を行っていました。実体験から、自分の意見を持つこと、そして考えていることを言葉で表現することがとても大切だと身に染みて感じています。そのため、生徒にも自分の考えを持ち、さらにそれを他者に伝えられるようになってほしいという思いを込めて授業をしていました。

 

Nagisa:英語学習についてのアドバイスはありますか?

Xenia:私は、英語学習において最も大切なのは文法の基礎を身につけることだと考えています。スピーキングやライティングにおいて語彙が1番大切だとする人も多いでしょう。しかし私は、ネイティブのような話し言葉や書き言葉に近付くための最も良い手段は、文法を完璧にすることだと思います。文法をしっかりと身につけてから難しい語彙などを覚えて実際に使っていくと、よりハイレベルな文章をつくることができるようになるでしょう。英語を話せるようになるには、まず文法を完璧に理解できるようにすることが重要です。

 

Nagisa:最後に、英語を学習中の中高生へメッセージをお願いします!

Xenia:英語を学ぶと自分が持てる選択肢が広がります。私の大学院での研究において、英語は必要不可欠なものです。自分がさらに深めていきたいと思う分野において、英語を使うことで新しい情報を手に入れることができます。また、世界のあらゆる場所へ調査に行くことができ、様々な経歴を持つ人とコミュニケーションを取ることもできます。

新しい言語を習得するのには長い時間がかかります。ですが、毎日小さな努力を積み重ねて、学習を続けていくことが大切です。毎日の積み重ねはとても小さく見えると思います。しかし、少しずつでもコツコツ続けていくことで、言語習得への道は着々と近付いてくるはずです。

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