中学から本格的に英語をはじめ、ミネルバ大学で学ぶKeitaはどんなメンター? 〜リンガハッカーズメンター紹介〜

コラム
中学から本格的に英語をはじめ、ミネルバ大学で学ぶKeitaはどんなメンター? 〜リンガハッカーズメンター紹介〜

リンガハッカーズ(以下リンガ)になくてはならない大事な要素の一つが、グローカルメンター(以下メンター)の存在。
ちょっと年上のお兄さん、お姉さんであるメンターたちは、英語を教えてくれたり、進路相談に乗ってくれたり、生徒を優しくサポートする心強い存在です。

そんなメンターたちは、いつから英語を学びはじめたのでしょう?どんな思いを持ってリンガに関わっているのでしょう?「リンガハッカーズメンター紹介」と題して、各メンターにインタビューし、詳しく話を聞いていきたいと思います!

今回インタビューしたのは、昨年2022年にリンガハッカーズのメンターを卒業した上野啓太さん(以下Keita)。
インタビュアーは、同じくメンターのNagisaです!
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インタビュアー:Nagisa

山梨県甲府市出身。幼少期を富士吉田市で過ごしたため、富士山はソウルメイト。
山梨学院高等学校を卒業し、現在は青山学院大学で英米文学を学習中。
日本神話が好きで、暇な時間があれば古事記を読んでいる。趣味は神社巡りと刺繍をすること。

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日常生活の中で気になっていたことを、課題として研究するのが楽しい

Nagisa:本日はよろしくお願いします!Keitaの通うミネルバ大学は、とてもユニークで、世界最難関と評されることも多い大学です。どんな大学で、Keitaはそこでどんな勉強をしているのでしょうか?

Keita:ミネルバ大学は、決まったキャンパスがなく、学生は4年間で英国や韓国、インドなど7都市に移り住みながらオンラインで授業に参加する形を取っています。また、ディスカッションやプレゼンテーションが中心となるアクティブラーニングを実践しているところが特徴的ですね。

僕自身は、社会科学を専攻しています。今は学部2年目なので、経済学や経済理論から貿易についてなど、それぞれの学問の導入部分について概観的に学習していて、これから政治・経済について専門的に学んでいく予定です。


Nagisa:社会科学の分野に進もう、と思ったきっかけはあったのでしょうか?

Keita:高校で選択した「国際政治」の授業が面白かった経験がもとになっています。「政治」と言うと、国会での話し合いや選挙など、テレビでよく目にするものをイメージする方が多いかと思います。ですが、それだけではなくて、政治は自然科学やテクノロジー開発などにも大きく関わっているんです。政府が主導となって企画・運営する公共政策がテクノロジー開発等に関わることにより、良くも悪くも結果が左右されることも少なくありません。その影響力の大きさに惹かれて、もっと幅広い視点でこの学問について学んでみたいと思い、社会科学を専攻に選びました。


Nagisa:最近の授業でおもしろいな、と感じた体験はありますか?

Keita:去年の経済の授業なんですが、コロナ禍における経済危機について自由にトピックを決め、文章にする課題が出ました。僕は、ニュースを見ながらずっと気になっていた日本の経済状況についての論文を書きました。授業内で学習した内容を用いつつ、専門的な内容についてはさらに調べて、自分なりに結論を出すことができました。自分が日常生活の中で気になっていたことを、課題として研究をして結論を出せたことがとてもおもしろかったですし、これからも続けていきたいと思っています。

学年ごとにキャンパスの変わるミネルバ大学。インタビュー時はインドのハイデラバードにいました。

 

中学1年で英検4級を取得したKeita。なぜ海外の高校に?

Nagisa:大学でも英語を使って生活しているKeitaですが、英語との関わりについて教えてください。最初に英語学習を始めたのはいつですか?

Keita:幼稚園生のときに英会話スクールに行ったのが最初です。ただ、そこでは英語ネイティブの先生とゲームをする中で、少し英語に触れるといった感じでした。本格的に英語を勉強し始めたのは中学生になってからですね。


Nagisa:そうなんですね!そこからどうして海外の高校に進学する決断をしたのですか?

Keita:中学1年生のときに出会った先生の存在がとても大きかったんです。その先生に最初の授業で、「英語は言語というツールだから、使えないと意味がない」と言われました。授業では、文法をしっかりと勉強しつつ、英語を使えるようになるためのアウトプットの時間もあったので、英語を勉強するモチベーションを保つことができました。

中学3年生の時には、授業外でも英語を使う機会を持ちたいと考えてディベート部に入りました。さらに、高校1年生の夏休みにスタンフォード大学の研修に参加して、自分が知らなかった広い世界を体験することができたことも、留学のきっかけになりました。その研修で出会った大学生の方に、留学に興味があると話したところ、留学先としてUWC(United World Colleges)という学校を勧められました。UWCは世界各地にキャンパスがあり、国際バカロレア(IB)のディプロマプログラムに則って授業が行われます。夏の終わりにUWCの存在を知り、10月の出願の時期までにはこの学校を受験することを決めました。


Nagisa:Keitaは自分が通っていた日本の高校を辞めてアメリカの高校に入学していますよね。留学と言っても、1年間だけ留学したり、海外大学に進学したりするなど、他にも選択肢はあったと思います。なぜ高校1年で日本の高校を辞め、
海外の高校に入学する選択をしたのでしょうか?

Keita:最初にUWCに行きたい!と思ったのは、直感的な憧れや魅力があったからですね。あとは、それまで自分が通っていた学校は中高一貫校で、なんとなく将来の展望も見えていたことも大きかったと思います。高校2、3年になったら受験勉強が本格化して、どの大学に進学するかは先生に提示された学校をもとに決めていく、といった感じで。一方UWCは、当時の自分が得られる情報は少なく、進学後に自分の将来がどうなっていくのか全くわかりませんでした。ただ、UWCは様々な国から生徒が集まって勉強するという形式で、すごく面白そうでした。目の前にある世界だけでなく、今は自分に見えていない世界があって、この学校に行くことでさらに可能性が広がっていくんじゃないか、って。同じ高校2年間でも、自分が知らない環境に身を置けることはユニークだと感じ、UWCの受験を決めました。


Nagisa:中学に入学してから本格的に英語の勉強を始めたと言っていましたが、英検は留学する前に何級まで取得していたのですか?

Keita:中学1年生のときに4級、2年生で3級、といった感じで順番に取っていきました。中学3年生の時には2級に合格し、留学する前の高校1年生で準1級を取得しました。これは当時の先生に言われたことでもありますが、英検は「自分の成長を感じる指標」として受けていました。英検は、何級に合格するために勉強をする、というよりも、自分のスキルアップを実感するために受けるのが良いと思っています。

 

リンガでの授業 生徒の興味を引き出すために

Nagisa:Keitaはメンターとして、授業も担当してくれていました。授業をするときに意識していたことはありますか?

Keita:リンガのメンターは生徒の一歩先をいく存在になれるよう、日々働いています。僕は、自分が英語を学んでいく上で苦労した部分もあったので、自分が中高生のときにこういう人に出会えたら良かったな、とか、こういう教え方をされていたら良かったな、といった自分の経験を踏まえて授業を行うようにしていました。


Nagisa:Keitaが担当する授業では、進行に用いるスライドだけでなく、トピックに関連するお話や動画を生徒にたくさん紹介していましたよね。

Keita:リンガでは毎月異なるトピックについて学習していきます。全部でトピックは20個ありますが、その中で生徒が面白いと感じて、生徒自身が自分でも調べてみようと思って行動してくれるきっかけを少しでも多く作れたら良いなと考えています。自分が紹介した話や動画が生徒に少しでも刺さって興味を持ってもらえたのならば、僕はメンターとしての役割を果たせたのではないかと思っています。


Nagisa:去年はLv3の授業も担当していましたよね。Lv3の授業をする上で特に気を付けていたことはありますか?

Keita:Lv3クラスは英語力が非常に高く、英語学習に対するモチベーションも高い生徒が集まっています。このクラスは、IELTSの高得点獲得という指標はありますが、そのためだけの英語を提供しているわけではありません。他のレベルの授業と同じように月ごとに異なるトピックがあり、その中で英語の使い方や、自分の考えを持つ力を大切にしていってほしいと考えていました。そのため、できるだけ他のレベルの授業よりも生徒が英語で意見を発表する時間を増やして、メンターである自分が話す時間を減らせるように意識していました。

英語を学ぶことで広がっていく世界

Nagisa:ずばり、リンガを一言で表すと何になると思いますか?

Keita:僕はリンガをコミュニティだと思っています。リンガは、さまざまなトピックを学習する中で新しい知識を身に付け、異なる考え方に触れることで自分の考えを発展させていけるように授業を展開しています。それだけでなく、リンガを通じて他のメンターやクラスメイトとつながりを持つこともできます。学校の授業からは学べないことや、学校の友達と話すだけでは得られないものが、リンガの授業やイベントで、他の生徒やメンターと話すことで得られると思います。なので僕は、リンガはいろいろな人と知り合うことができる、コミュニティとしての価値がとても大きいと思います。


Nagisa:最後に、英語学習を頑張りたい中高生へメッセージをお願いします!

Keita:英語を科目として捉えるのではなく、言語として学ぶ気持ちを大切にしてほしいと思います。勉強を始めるきっかけは何でもいいです。僕が中学1年生のときに英語を頑張ろうと思えたのは、英語を話している人がかっこよく見えたことと、英語の発音が綺麗だと感じて、自分も同じように話したいと思ったからでした。

憧れや目標があった上で英語を学んでいると、自ずと普段の勉強も楽に、やりやすくなるはずです。そして英語が分かることで、さまざまな情報やツールにアクセスでき、たくさんの人とコミュニケーションを取ることができるようになります。英語を言語として学ぶことで、その先に広がっていく世界があります。英語のテストでいい成績を取らなきゃいけない、英検何級を取りたい、ということにとらわれすぎず、自分なりの目的や目標に向かって、学習を進めていってもらいたいです。

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