英語スピーキング授業中の生成AI使用について、方針を公開しました

コラム
英語スピーキング授業中の生成AI使用について、方針を公開しました

このたびリンガハッカーズでは、英語スピーキング授業中の生成AI使用について、方針をまとめて公開しました。

▼ 方針の全文はこちら
授業中の生成AI使用について(PDF)

要点は次の4つです。

・授業中は生成AIで調べず、いま持っている語彙と表現で伝える練習をする
・英語が出てこないときは日本語でかまわない。その場でコーチ・メンターが英語での言い方を伝える
・言えなかった表現はメモに残す
・授業のあとの復習では、生成AIを積極的に活用する

目指しているのは、流暢さではなく議論

リンガハッカーズが目指しているのは、英語を流暢に話せるようになることではありません。自分の意見を持ち、それを英語で表明し、相手の意見を聞いて建設的に議論できるようになることです。私たちはこれを、英語学習のもっとも本質的なゴールだと考えています。

リンガハッカーズの授業は、週に1回90分のオンライン英語スピーキング授業です。コーチやメンターからの問いかけに答え、ブレイクアウトルームでクラスメイトと議論し、テーマについて自分の考えを話します。

この90分で大切にしているのが、いま持っている語彙と表現をやりくりして、なんとか伝えきる時間です。

実際の会話に、調べる時間はありません。言葉に詰まったとき、知っている別の言い方に言い換える、簡単な単語を組み合わせる、身振りを添える。この「やりくりする経験」を重ねることでしか身につかない力があります。

授業中に生成AIに聞けば、正しい英文はすぐに手に入ります。文法も語彙も、おそらく自分で絞り出した文より正確でしょう。ただ、そこで手に入るのは正解であって、自分で伝えきった経験ではありません。

調べれば分かることは、授業のあとにいくらでも調べられます。一方で、その場で伝えきる練習ができるのは、相手がいる90分だけです。

英語が出てこないときは、日本語でかまいません

とはいえ、言えないまま黙ってしまっては練習になりません。リンガの授業では、以前から「英語が出てこないときは日本語でかまわない」とお伝えしています。日本語で言ってもらえれば、その場でコーチやメンターが英語での言い方を伝えます。

母語を使うことが第二言語の学習を助けることは、研究でも知られています(トランスランゲージング)。大切なのは、まず自分の意見を持ち、それを発すること。日本語はそのための足場です。

言葉に詰まること自体は、まったく問題ありません。詰まった場面は、自分に今何が足りていないかが見える場面でもあります。コーチやメンターは、そのサポートのためにいます。

授業のあとは、生成AIを活用してください

授業中に言えなかった単語や表現をメモしておくと、そのまま復習の材料になります。「これは英語でどう言えばよかったのか」「自分の言い方より自然な表現はあるか」。こうした質問は、生成AIの得意分野です。

宿題や自習も同じで、まず自分で書いてみる・話してみる。その上で生成AIに見てもらう。この順番であれば、生成AIは心強い味方になります。

生成AIについて重要なのは、「使うか使わないか」ではなく「いつ・どのように使うか」です。その場で調べれば知識として通り過ぎることも、一度自分で苦労してから調べると、自分の言葉として残ります。

生成AIは、これからの学習に欠かせない道具になります。だからこそ、どのタイミングで手を伸ばすかを、中高生のうちから考えておきたいと思っています。

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授業中の生成AI使用について(PDF)

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