ブリュッセル海外留学日記「海外で日本が恋しくなる瞬間5選」
リンガハッカーズで生徒をサポートするバイリンガルメンターは、さまざまなバックグラウンドや経歴の持ち主です。今回は、ブリュッセルの大学で経営学を学ぶRintaroに、日々の生活や留学のことについて紹介してもらいました!
前回の記事はこちら!
ブリュッセル海外留学日記「自己紹介と冬季うつ病について」
執筆:Rintaro Akema
長野県塩尻市ー江蘇省蘇州市ー鳥取県鳥取市ー神奈川県藤沢市ーブリュッセル。
高校時代は生徒会、ハンドボール部、釣具の研究に奔走する。ギャップイヤーでは地に足をつけるために160kmを3日で歩いたりしちゃう。
現在はベルギーのKULeuven大学で経営学を叩き込み中。ベルギー日本人学生会副代表。2025年よりタクトピア株式会社ELT(英語教育事業部)に所属し、現在Lv3クラスやLinguaLiveを担当している。高1でIELTS 7.5取得、現在未知数。

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どうもみなさん、お久しぶりです。最近かっこいい飛行機を見かけました、Rintaroです。前回の記事は読んでいただけたでしょうか。冬は明け、気分も少しは上向くかと思いきや、そもそも勉強が多すぎて結局鬱々としています。
ヨーロッパ生活も気づけばもう1年半を超え、かなり慣れてきました。それでも、ふとした瞬間に日本が恋しくなることは意外と多いです。今回は、順不同で「海外で日本が恋しくなる瞬間5選」を、その理由とともにお送りしたいと思います。
1.時間通りに来る電車と丁寧な運転
こちらの時刻表なんて、あくまで目安です。ストライキは隔週くらいの勢いで起こり、電車は平然と走らなくなります。あらゆる路線が工事中で、迂回ルートのほうがもはや正規ルートに思えてくるほどです。
ブリュッセル市内の交通はまだしも、国鉄は本当によく遅れます。なんなら電車ごと時刻表から消滅する荒業も見せてくれることもあります。
余談ですが、どうやらドイツ鉄道ことDBは悪い意味で上回る、とんでもないパフォーマンスを発揮しているらしいのですが、ベルギーも十分困ったものです。とはいえ、もう慣れてしまいましたけどね(笑)。
それに加えて、運転が荒いことも多いです。地下鉄の発車と停車はF1並みのGがかかりますし(大嘘)、バスはスピードバンプを全速力で越え、乗客が軽く浮き、タイヤはドライブトレインごと外れ、そのまま回送になります(実話)。
時間通りに来て、しかも丁寧に運転してくれる日本の公共交通機関は、本当にすごいと思います。
2.日本の行事
本当は、除夜の鐘を聞いて、初詣に行くような日本の年末年始を過ごしたかったのですが、今年はその代わりに、不揃いな巨大花火と、下手をすると紛争が始まったのかと勘違いしそうなくらい街中で鳴り響く花火を眺めることになりました。あれはあれで迫力があって面白いのですが、「年が明けたなあ」というよりは「何かが始まったのでは」と身構える新年でした。
もちろん、こちらにも祭りはあります。クリスマスマーケットのように雰囲気のあるものもありますし、人が集まって賑わう感じはとても楽しいです。ただ、どの祭りに行っても、結局ビールとポテトとケバブが並んでいて、乱暴に言えばだいたい同じに見えてしまいます(乱暴すぎる)。
その点、日本の行事は季節ごとに空気ごと変わる感じがあります。春になれば花見、夏になれば祭りや花火、秋には紅葉、冬には年末年始の独特な静けさがある。ただイベントがあるというだけではなくて、街の雰囲気や人の過ごし方まで含めて「季節が来た」と感じられるのが、日本の行事の良さだったのだなと思います。
特に恋しくなるのは、行事そのものよりも、その周辺にある細かい風景かもしれません。屋台の匂い、浴衣の人たち、神社に向かう道の空気、テレビで流れる季節特有の映像や音楽、そういうもの全部がまとまって「日本の今の時期」を作っていたのだなと、離れてみて初めて気づきます。
こちらではもちろんそれはそれで楽しく過ごしているのですが、日本の行事の、あの少し大げさなくらい季節を感じさせてくる感じが、たまに無性に恋しくなります。
3.街 in general
友達と飲みに行ったりすることはもちろんあるのですが、街の中心部であっても、夜が更けてくると少し気を張って帰らなければならないのは、やはりストレスです。(ブリュッセルに限った話ですが)
酔っぱらいに何か言われる程度ならまだ甘いほうで、普通に強盗が起きるので、そこはどうしても気が抜けません。実際、私自身も暴力事件の被害に遭ったことがあるので、なおさら安心はできません。
また、YouTubeなどで日本の街の映像を見ると、どうしても街の風景が恋しくなります。まず、ゴミが落ちていない。中途半端な落書きだらけでもない。これはかなり大事です。ゴミが落ちているだけで、心が汚れます。
あとは、変な臭いがしないのも重要です。ブリュッセルは場所によっては、万年便所のような匂いがします。気絶もんです。
また、日本の街のBGMが恋しいです。横断歩道の音から、「こちらは上りエスカレーターです」の声まで、あの独特の街の音が今の私には不足しています。早く五感すべてを日本に支配されたいものです。

家の前にどういう意図か、BENTOという落書き

落書きで外の展望が全く楽しめない電車内
4.コンビニ
日本のコンビニは偉大です。いや、偉大というより、もはや完成された社会システムです。いつでも暖かく迎え入れてくれて、しかも大抵のことはあそこで解決します。何か困ったら、とりあえずコンビニに行けば何とかなりますからねぇ(大げさ)。
日曜日になると店がほぼ閉まるのは百歩譲って許すとして、さらに平日でも、夜は19時くらいにはだいたいの店が終わります。少し油断すると普通に飢餓です(あまりにも大げさ)。夜中にちょっと小腹が空いたとか、飲み物を切らしたとか、その程度のことでも普通に困るのです。日本であれば、そんなものは「とりあえずコンビニ行くか」の一言で終了していた問題でした。深夜一時に冷凍食品コーナーで商品と睨み合いっ子をして、背徳感あふれる晩餐をしたいものです。
しかも、日本のコンビニのすごさは、単に食べ物や飲み物が買えることではありません。あれはもはや小売店の域を超えています。コピー機があり、チケットが発券でき、荷物も送れて、各種料金の支払いもできる。下手をすると銀行や行政の窓口に期待されるような機能まで、かなりの部分を吸収しています。生活インフラがあの小さな店舗にぎゅっと詰め込まれているわけで、冷静に考えるとかなり異常です。もはやユートピアです。
ブリュッセルにもあったら絶対に流行ると思うのですが、なぜないのでしょうか。もしこの記事を読んでいる大手商社の方がいらっしゃいましたら、ぜひベルギーにコンビニを進出させてください。
5.人
やはり、一番はこれです。家族と友人です。
家族LINEはあるのですが、母が「出前どれがいい」みたいな質問をしてくるたびに、ベルギーから律儀に答えすぎたせいか、最近では私のメッセージはほぼスルーされるようになりました。こうなると、もう直接会いに行くしかありません。
祖父母もずっと元気でいてくれるわけではありませんし、会えるうちにできるだけ会っておきたいと強く思います。
友達についても、この話はこの友達にしたい、というものがやはりあります。それがすぐにできないのは、思った以上に寂しいものです。加えて、友達と一緒に課題や活動に取り組むような、あの独特の楽しさを知っているからこそ、それが簡単にはできない環境にもどかしさを感じます。
なので、結局いちばん恋しいのは人なのだと思います。どこでもドアがあればねぇ。
ということで、今回は半ば殴り書きのような拙い文章ではありましたが、「海外で日本が恋しくなる瞬間5選」を紹介してみました。いかがでしたでしょうか。
半分くらいベルギーの悪口になってしまった気もしますが、もちろんベルギーにも良いところはたくさんあります。今回は「恋しい」という、つまり裏を返せば「普段足りないと感じているもの」をテーマにしたので、どうしてもこういう内容になりました。
まだまだベルギー生活は続くので、これからも日々楽しみながら生きていきたいと思います。
それでは!