スピーチコンテスト優勝者が語る、オンライン授業で鍛えた、人前でのスピーキング力の伸ばし方! ~リンガハッカーズスピーチコンテスト レベル2部門優勝者インタビュー~

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スピーチコンテスト優勝者が語る、オンライン授業で鍛えた、人前でのスピーキング力の伸ばし方!  ~リンガハッカーズスピーチコンテスト レベル2部門優勝者インタビュー~

オンライン英語学習プログラム“リンガハッカーズ”では、1月に全国のリンガハッカーズ生参加のスピーチコンテスト“Lingua Speech Award”を開催しました。
今回のテーマは「歴史に残った偉人を紹介せよ!」。
多くの参加者の中から素晴らしいスピーチを披露して、見事レベル2部門で優勝したのが、山梨学院高等学校に通う高校3年生の早川諄さん。
諄さんの優勝の裏には、どんな工夫や日々の勉強があったのでしょうか。英語力の向上方法も答えてくれましたので要チェックです!

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目次
【今回のスピーチについて】
Qなぜこの偉人を選んだの?
Q工夫したこと、苦労したことは?
【普段の英語の勉強について】
Q在籍歴4年、諄さんが思うリンガハッカーズの授業の良さとは?
Q英語が伸び悩んだらどうするの?
【諄さんについて】
Q今後の目標は?
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まずは“Lingua Speech Award”レベル2部門での優勝おめでとうございます。今の気持ちを教えてください。

諄さん:ありがとうございます!自分にとって好きで、得意な英語という分野で評価していただけたことをすごく光栄に思います。僕は普段から、TED Talkを何度も聞くくらい、英語のスピーチが好きなんです。なので英語でスピーチをすることは特別な想いがありますし、自分の文章をこのように評価されたことをすごく誇りに思います。素直に嬉しいです。

英語への熱い思いが伝わりました!さっそくですが、スピーチについて聞いていきたいと思います。諄さんはジャッキー・ロビンソンを選んで紹介してくれましたね。なぜこの方にしたのですか?

諄さん:正直偉人を選ぶのはとても難しかったです。世界史を専攻していて、学べば学ぶほど、世界で活躍する人がたくさんいて選びきれなくて(笑)
周りと同じトピックにならないようにしたかったのと、クラスメイトが知らない人をスピーチで扱って、みんなに知ってもらいたいなと思って、ジャッキー・ロビンソンさんにしました。野球好きの僕は彼のことを漠然と知っていましたが、偶然にも学校の英語の教科書でジャッキー・ロビンソンさんが取り上げられていたんです。教科書でも彼の内容を詳しく学んだことで、今回のスピーチは彼について話したいな、と思いました。
ジャッキー・ロビンソンさんは、1940年代の野球選手です。当時のアメリカでは人種差別が根強く残っていて、白人・黒人で分けて野球の試合をするのが当たり前でした。その人種差別を、野球を通じて無くすために黒人選手として初めて大リーグでプレーしたのが彼なんです。僕は逆境を恐れず行動した彼の信念に感動しました。彼の行動が、世界中で多くの人が野球を見られる環境を作ったと思っています。世界史や受験勉強では習わない人かもしれないですけど、人種差別があったこと、そしてその改善のために熱い思いを持って行動した人がいたことを知ってほしいと思いました。

今回スピーチをする上で工夫したこと、難しかったことはありますか?

諄さん:工夫した事は、生きている英語表現を取り入れることです。先程も言ったとおり僕はTed Talkを聞くのが好きなんです。最初は漠然と「この人たちみたいに流暢に話せたらいいな」と思いながら聞いていたんですけど、聞いていくうちに自分の好きなプレゼンテーターがどのように発表しているのか話し方に重点を置いて聞いたり、英語表現をフォーカスして聞いたり、気付けば没頭していました(笑)。今回のスピーチでは自分の好きなプレゼンテーターの良い英語表現・ジェスチャーなどを参考にしました。
難しかったことはスピーチを1分に収めることですね。言いたいことを1分にまとめるのも苦労しましたし、みんなに聞いてもらえるように、アトラクションフックを1分の中に入れるのも難しかったです。スピーチコンテストに参加したことで、言いたいことを要約する力と、英単語を別の表現で言い換えるパラフレーズの力が付きました。

普段のリンガハッカーズの授業では、生徒同士でディスカッションするブレイクアウトルームの中だけじゃなくて、クラス全員の前での発言も多くすることを意識していました。Zoom上だったとしても、人前で話すときは緊張してしまったり、クラス全員の前で発言する機会では手を挙げようと思えなかったりします。ただ失敗してもコーチは親切に直してくれますし、間違えたことで正しい表現を学ぶことができます。なのでいつも失敗することを考えずに、積極的に発言することを意識していたので、いつの間にか人前で話す準備はできていたんです。だからスピーチでもそこまで緊張せず話せました。ここでも日々の積み重ねが大事なんだな、と気付かされました。

 

リンガハッカーズの授業中も意識して取り組んでいたんですね。諄さんは実はリンガハッカーズがオンラインになる前から参加してくれていましたね。そんな古株の諄さんからみてリンガハッカーズの授業の良さはなんですか?

諄さん:良いところは3つあります。
1つ目は毎回の授業がすごく新鮮で、生徒が主体となって、オンラインでも発言機会がたくさん与えられるところです!行きたい、楽しみだな!と毎回思います。僕にとって毎週の授業は、使ってみたい英語表現の実践の場です。そのために、日々単語帳を見たり、TEDTalkでスピーチを聞いて、新しく得た英語表現・単語をインプットして、手札をためて授業に挑む、というイメージです。アウトプットの場があってこそのインプットなんです。
2つ目は、目に見える形で成長を実感できるところです。その例として以前受験したIELTS試験に役立っているところです。授業のスライドで新たな教養を得ることも多いです。ブレイクアウトルームでペアの生徒と一緒にディスカッションする時のトピックで、IELTSの試験と似たトピックが出たりするので、常に試験を想定して学ぶことができていると思います。


IELTSの試験は緊張しましたが、授業中にクラスのみんなの前で話すことに挑戦していくと、1対1のIELTSの試験でも緊張せずに対応できるようになりました。みんなの前で発言することに慣れると、試験でも今回のスピーチでも気持ちが楽になって、力を発揮できました。

3つ目は、コーチとメンターの方たちがフランクなところです。一般的な塾のイメージは、生徒が講師に話すときにガチガチに緊張しながら準備をして、「自分が質問したかった事聞けなかったな」、「勇気がいるな」と振り返ることが多いように思います。しかしリンガハッカーズでは、コーチやメンターの方たちから話しかけてくれるので、気持ちが楽です。そのような方々と話していると勉強になるし、緊張せずに質問ができて、自分の英語力を試させてくれる存在です。リンガハッカーズではインターナショナルスクールに通っているような感覚になります。自分の興味あることを英語でシェアできて、楽しい学校みたいな感じです。

なるほど。リンガハッカーズを存分に活用して楽しんでいる様子がよくわかりました。ところで、諄さんはリンガハッカーズとご自身の努力で英語力を伸ばしてきたわけですが、英語力が伸びない……って悩んだことはありますか?

諄さん:もちろんあります。僕は2年前、5ヶ月間アメリカに留学に行ったんですが、その後の学校のテストや検定では自分がイメージしていた点数よりもはるかに悪く、あまり英語力が伸びていないように思えました。文法のテストも芳しくなく、英検も落ちました。悔しくて文法とかを根詰めて勉強してみたりもしたんですけど、むしろ英語が嫌いになりそうになったこともありました。
そこで一回初心に戻って、「できることを頑張ろう、楽しい英語を思い出そう!と思いました。やっぱり英語を話すことが好きだったので、授業でメンターの方に質問したり、嶋津さん※の語源・コロケーションの本を見直して、楽しく英語を勉強しようと思いました。
結果的に、英検準1級にも受かりましたし、IELTSスピーキングでも7.5が取れて、今回のスピーチコンテストでも結果がついてきて。日々の楽しい努力の成果が少しずつではありますけど出てきましたし、楽しみながらインプットした方が自分に合っているんだと気付きました。

※リンガハッカーズ開発・監修者。語源・コロケーションについては「アジアNo.1英語教師の超勉強法」に載っています。

 

あとは、英語に伸び悩んだら嶋津さんの本※にも出てくる“Morning to night”をやってほしいです。僕は学校に行くまでの自転車通学中に実践しています。“Morning to night”は、朝から晩までの自分の行動を英語にすることです。僕は朝やっているので、昨日のことを朝から晩まで振り返って英語にしています。過去形の練習にもなるし、加えてその日の目標も英語で言うようにしています。大事なのは、言えなかった英語表現があれば学校に着いてからメモして振り返ることです。僕が、初めてこの”Morning to night”をやったとき、最初は「簡単じゃん」と思っていました。ところが、時制は混ざるし、つっかえてばっかりで。「何で昨日何したかを流暢に英語で言えないんだろう」って悔しいし、不思議でした。自分ではスピーキングが得意だと思っていても、基礎ができていない、ということに気付いたので、通学時の習慣にしています。英語力の向上には様々な方法があると思いますけど、特効薬はないんですよね。だから毎日の小さな積み重ねが大事だと思います。なかなか自分の成長を実感しにくいかと思いますが、迷ったら色々挑戦して、自分に合った方法を探してみてください。

※”Morning to night”については「IELTSスピーキング完全対策」に載っています。

そんな努力家の諄さんですが、将来の夢は?

諄さん:前回のインタビューでは、英語を軸にした仕事に付きたい、その例として漠然とスポーツ通訳士になりたい、と話しました。今回、スピーチの原稿作成で、偉人を掘り下げたことで、本当にスポーツが好きなんだと実感しました。そして今まで漠然と考えていた夢が少しずつ叶えたい目標になってきたな、と思います。

海外に羽ばたくスポーツ選手の中には、英語が話せなくて現地でパフォーマンスが出ない、コミュニケーションがとれないという選手もいます。なので僕は将来、通訳として、そういう選手をサポートしたいです。今回スピーチのテーマにしたジャッキー・ロビンソンが人種差別の壁を破ったように、僕も日本人だって世界に羽ばたけることを、言語の壁を壊すことで証明したいです。

また、もう少し近い将来の夢として、大学に入ったら、リンガハッカーズのメンターとして働きたいです。生徒もメンターも経験している人はレアだと思うので、両方の観点を大事にしながら授業をしたいです。僕が教えることで生徒の英語力が上がる、という嬉しさも感じてみたいですね(笑)。こうした経験を積んで、将来的には山梨に恩返ししたいです。山梨の英語教育に嶋津さんと携われたらいいなって思っています。そのためにも、これからもっと勉強して、今年中にはIELTSで昨年のリベンジもかねてオーバーオール7.0を取得したいですし、スピーキングに関しては8.0以上を目標に、これからもレベルアップしていきたいです。

諄さん、ありがとうございました!

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