英検二次試験、スピーキング対策は「読む」こと!?

コラム
英検二次試験、スピーキング対策は「読む」こと!?

皆さんこんにちは!
本日は英語検定(以下英検)の2次試験の対策についてです。

リンガハッカーズでは英語力を測る試験としてIELTSを推奨しており、過去にこんな記事も書いていますが、IELTSを受ける前段階として、英検の受験も受講者に勧めています。

英検は、3級以上の級では面接形式の2次試験が課せられています。1次試験と違ってスピーキングの能力を測られる2次試験は、筆記試験とは違った緊張感があり、リンガハッカーズの生徒から相談を受けることも少なくありません。

そこで今回は、リンガハッカーズの監修者でもあり、英語学習に関する本を10冊も出版している弊社嶋津に、英検2次試験の対策について聞きました。

 


回答者:嶋津幸樹

山梨県生まれ。17歳の時に海外進学塾を創業。
青山学院大学文学部卒業、在籍中オックスフォード大学 ELT英語教員研修に最年少参加。
ケンブリッジ英語教員資格CELTA取得。ロンドン大学教育研究所応用言語学修士課程終了。タクトピア英語教育開発推進部長。


 
早速ですが、英検2次試験対策について教えてください。単刀直入に、どうすれば合格の可能性が上がりますか?

嶋津:過去問を解くべき。形式を知ることが大事かな。英検の2次試験は、2級の合格率が80%、準1級の合格率は90%に達してるんだよね。基本的に変な失敗をしなければ合格できると思っていい。
(※ソースはこちら。2017年以降の合格率は公表されていないようです。)

筆記試験は受かっているわけだから、英語力の問題よりも、面接で緊張したりする方がリスク。特にリンガ生であれば日頃からスピーキングの練習をしているわけだからね。だから過去問を見て、こんな出題がされるんだと心の準備をしておけば、大体受かるよ。これまで指導してきた生徒で2次試験で失敗したのは片手で数えられる程度で、英語力以外に明らかな原因がある場合だから。過去問は英検のWebページから見られるから是非チェックしてみてほしい。

 
身も蓋もないアドバイスありがとうございました。1次試験に受かった実力があれば2次試験も受かる→実力を出せるように過去問を活用する、ということですね。
それでは、スピーキングの能力そのものを向上させる方法も教えてください。

嶋津:「音読」と「独り言」だね。
日本語の文法の順番と英語の文法の順番は違うから、頭で理解しているだけでは不十分。英語の文法の順番で文を話す練習が圧倒的に足りてないんだよね。あと口に出すことで、英語を話す口のトレーニングにもなる。それに、2級までの2次試験は音読が課せられるから、音読は直接的な対策にもなっているといえるね。

 
音読って、適切なやり方ってありますか?それともどんなやり方でもOKですか?

嶋津:やり方は大事!音読の場合は、ネイティブスピーカーが丁寧に読むお手本の音声があるのが望ましい。そのお手本を真似してみて、お手本と違ったところを直していくとスピーキングがどんどん改善される。あとは音読している文の意味を理解することだね。そうすれば、すぐに使える形で英文や表現がストックされていくから。

 
独り言は、そもそも何を喋ろうかってなるんですが・・・

嶋津:困ったら”Morning to night”をやるべし!これは自分が朝起きてから寝るまでにやったことを1つずつ説明するもの。例えば「朝7時に起きました」「顔を洗って歯を磨きました」「朝食にパンを食べました」ぐらいの細かさで、朝から寝るまでにしたことを英語で全部説明していく。夜寝る前に1日を振り返る感覚で”Morning to night”をやると数ヶ月後には劇的にスピーキング力が伸びていることに気づくと思う。

 
なるほど!音読と独り言でなんだかいけそうな気がしてきました!

嶋津:ただし!これには大事な前提があって、インプットを怠るとスピーキング力は大して伸びない。音読で「文の意味を理解しろ」と言ったのもそうだけど、分からないまま音読をやっていても英語力は伸びないから、まずはちゃんと文章を読んで、分からない単語が出てきたら調べていかないと駄目なんだよね。
Morning to nightをやる場合だって、この表現どうやって言うんだろう?と思ったら調べて学ばないと、表現の幅は広がっていかない。

 
スピーキングはアウトプットだけど、そのためにはインプットが必要なんですね。

嶋津:今大学で教えているスピーキングのクラスの学生よりもライティングのクラスの学生の方が喋れるっていう面白い現象が起きていて。これっておそらく、ライティングの授業の方が課題としても読むことによるインプットと、文法的に正しい文章を繰り返し書いているからだと思うんだよね。
だから、スピーキングを伸ばしたかったら、まずは意味をしっかり理解した上で「読め」ってこと。

 
面白い!たくさん読むことで表現が吸収されて、それがスピーキングに生きていくんですね!

 

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